香港 2009年1月15日(木曜日)
《安全》本土の釣り銭にご注意!ニセ札摘発が急増[社会]
昨年1年間に香港で摘発された偽造人民元札は1万314枚に上り、前年比14.7%増加したことが香港警察のまとめで分かった。特に最高額面である100元(約1,300円)の偽札が急増。中国全土を席巻している記番号「HD90」で始まる高精度の偽札も香港に流入しており、本土との行き来が増える旧正月(春節)を前に警察は注意を呼びかけている。

昨年は50元、20元の偽札が減少した一方、100元札は前年比22.3%増と伸びが目立った。偽札のうち約3割が記番号「HD90」のもので、100元札だけでなく50元札でも見つかっている。
警察当局は、香港人が偽札をつかまされる主な経路として本土での消費を挙げ、特に◇タクシー(白タクを含む)◇サウナなど娯楽施設◇深セン市の代表的な繁華街である東門エリアに密集する小型商店や飲食店――での釣り銭などに注意を払うよう呼びかた。「両替する場合は香港域内の銀行または信頼できる両替店が比較的安全」としている。
「HD90」は昨年から中国本土で話題になっている偽札で、これまでに北京、上海をはじめ浙江、四川、山東、湖南、広東など各地で見つかっている。香港警察は「特に質が高いものではない」とするが、本土では通常の偽札識別機では判別しづらいといわれている。香港でも両替店や小売店が、防衛策として「HD」で始まる人民元札の受け取りを拒否し始めた。
これまでに摘発された偽札の主な記番号は、「HD」のほか「FA」「AB」「HB」などがある。ただ、警察は「記番号だけで判断せず、目と触感で識別してほしい」として、一般的な偽札の特徴として◇紙質が柔らかい◇図案が不明瞭だったり立体感に欠ける◇中央の金属線が点線状にとぎれている――などを挙げている。
香港、マカオ、広東省の警察当局は、3地間での情報交換を密にするなど、春節に向けた偽札の摘発強化に乗り出している。14日付香港各紙が伝えた。<香港>