中国 2009年4月21日(火曜日)
上海モーターショー開幕、中国市場への姿勢で明暗[車両]
中国最大級のモーターショー、第13回上海国際汽車工業展覧会(オート上海2009)が20日、上海市浦東新区の上海新国際博覧中心で開幕した。ダイハツや伊フィアット、仏ルノーが出展を断念する一方で、トヨタ自動車は展示面積、台数ともに過去最大規模となった。世界的な景気低迷が続くなか、第1四半期の新車販売台数が米国を上回った中国市場へかける姿勢でメーカー間で明暗が分かれた。【上海・山田珠世、吉沢健一】

トヨタ自動車は、中国国内のモーターショーでは過去最大の4,500平方メートル、約50台を展示した。昨年の北京モーターショーに続いて会場であいさつに立った渡辺捷昭社長は「適切な経済政策などで中国の自動車産業の未来は大きくなると期待している。今後も中国を重点市場と位置づけ、取り組みを強化していきたい」と話し、中国市場にかける姿勢を改めて強調。3月から国内生産を始めた「RAV4」、5月から生産予定の「ハイランダー」のほか、カムリのハイブリッド車や新型クラウンなどを発表した。
第1四半期の中国国内での販売台数が29%増と好調ぶりが目立つ日産自動車は、シニア・バイスプレジデントのアンディー・パーマー、東風日産の任勇・副総経理が会場であいさつ。中国政府の協力を得ながら、2011年を目標に日系メーカーではいち早く電気自動車を中国市場に投入することを発表しており、今回は電気自動車のコンセプトカー「NUVU」のほか、年内に投入予定の「GT―R」を初披露した。
スズキ自動車との合併・長安鈴木は、年内に国内で発売予定の小型車「新型ALTO」を発表。中国では排気量1600cc以下の購入税の減税や農村部での自動車の消費拡大を狙う補助金政策「汽車下郷」などで小型車を中心に伸びており、この分野での拡大を狙う。
オート上海2009の展示面積は、昨年に比べ20%増の約17万平方メートルで、世界各国から約1,400社・団体が参加し、過去最大規模となっている。ただ、ダイハツや伊フィアット、仏ルノーのように本社の経営不振のため、コスト削減などを理由に出展を断念せざるを得なかった企業もあり、メーカーの間で出展に対する姿勢の違いが大きく分かれた形となった。
■GMは中国市場に生き残り
一方、米ビックスリーは、前回のオート上海2007と同様の出展規模を維持。破たん寸前といわれる米ゼネラルモーターズ(GM)は、アジア太平洋地区のニック・ライリー社長らが出席し、「今後も変わらず上海汽車との連携で中国市場への展開を拡大していきたい」として、キャデラックのハイブリッド車を初披露した。同社は、5年以内に200万台の販売目標を設定しており、国内に8カ所目の工場を建設するとの報道もある。
中国は第1四半期の自動車販売台数が昨年同期比3.9%増の267万台で、米国を上回り世界トップとなった。
オート上海の一般公開はあす22日から28日までの1週間。2年前の前回と比べ10万人多い60万人の来場者が予測されている。また同じ会場で、日本貿易振興機構(ジェトロ)が主催し、日系の自動車部品メーカーが共同で出展する日本パビリオン(JAPPE2009)が22日〜28日の7日間にわたり開催される。<全国>