香港 2009年5月5日(火曜日)
《安全》毎日面会、物資援助も、隔離の邦人8人[社会]
湾仔維景酒店(メトロパークホテル)に隔離されている邦人旅客8人の状況について在香港日本国総領事館は4日、NNAに対し「全員落ち着いている」と説明した。隔離後は、総領事館の担当者が毎日邦人と面会しており、食べ物や日本語雑誌などを支給していることも明らかにした。

同ホテルに滞在していたメキシコ人男性の新型インフルエンザ感染が確認されたことから、同ホテルでは1日夜から隔離状態が続いており、隔離された宿泊客や従業員約300人のうち、邦人旅客が8人含まれている。8日午後8時半に隔離が解除される。
総領事館の担当者は4日、「(4日夕方時点で)8人全員にインフルエンザの症状はみられない」と説明。「精神的にも落ち着いている」とした。ただ邦人の年齢や性別など詳細は「公表できない」としている。
担当者によると、隔離後は邦人と毎日面会しているほか、電話などを含めると1日何回も邦人と直接連絡を取っている。また邦人から要求があれば、別途対応しているといい、「総領事館としていつでも連絡できる状態」とした。
4日付香港各紙によると、ホテル内ではインターネットや電話など通信機器は使用できる状態で、長距離電話は無料で使えるもようだ。ただ一部では「ごみの処理ができておらず廊下に放置されている」との報道や「ストレスがたまっている」との報道もあり、隔離された宿泊客や従業員への精神的な影響が心配されている。
■日本人学校「体温カード」実施
香港日本人学校では、香港で新型インフル感染が確認されてから初めての登校日となった4日から、児童、生徒に対し体温カードの提出を呼びかけている。児童、生徒は登校日の朝に自宅で測った体温をカードに記入し、担任が毎朝カードをチェックする。また保護者に対し、子供に発熱、咳、のどの痛みなど、特に呼吸器系の疾患、あるいはその兆候がみられる場合、学校を休み自宅で療養し、症状が回復してから通学するよう呼びかけている。
4日の登校状況については、欠席や休学の増加など、例年と比べ特に目立った変化はなかったようだ。学校の担当者は「あくまで香港政府当局の指示に基づき、学校独自の判断を加えた対応をしていく」とし、「必要な情報は開示していく」とコメントしている。
■旅行業界への影響も
香港観光業への影響も懸念されている。4日付明報が業界関係者の話として伝えたところによると、現在までに東南アジアやインドからの団体ツアーのキャンセルが出ている。業界団体は「海外メディアがホテルの閉鎖を報じており、旅行者が香港への渡航を控える動きが広がりかねない」とし、今後も旅行のキャンセルが相次ぐとの見方を示した。
香港政府衛生防護センターによると、4日正午時点で香港の新型インフル感染例は1件のみ。また同センターは4日、これまで連絡が取れていなかった、感染者をホテルから病院へ運んだとみられるタクシー運転手1人を隔離したと発表。感染者を空港からホテルまで乗せた別の転手はすでに発見、隔離されている。
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