香港 2009年5月7日(木曜日)
日本食の安全、世界に向け発信[食品]
湾仔のコンベンション&エキシビションセンターで6日、「第13回アジア国際食品・飲料・ホテルレストラン機器機材サービス展示会(HOFEX2009)」が開幕した。新型の豚インフルエンザの影響が懸念されたが、多くのバイヤーでにぎわった。日本企業は、従来よりうたわれた安全性を、より確かな形で紹介する。【香港華南編集部・山川亜沙美】

今回のHOFEXは41カ国・地域から出展者1,800人、バイヤーや業界関係者3万5,000人の参加を見込み、9日まで開催する。日本からは日本貿易振興機構(ジェトロ)が15社・団体を率いるジャパンブース出展をしたほか、数社が個別に出展している。ジェトロの出展は3回目。
ジェトロ農林水産部の横井幸生課長は今回の狙いを「日本食の健康性、安全性を押しだした。出展企業には食品の生産履歴追跡(トレーサビリティー)をなるべく開示してもらうよう心がけた」とし、表記のみにとどまらない、より高い「安全性」を強調した。
香港で出展する企業の多くは中国本土を市場として見据えている。横井課長は「中国ではいったん食の安全がおびやかされると、日本産食品の買い占めが起きる。特に富裕層にはそれが多い」と話す。昨年は中国産の食品問題が相次いだが、そのたびに日本産食品の知名度は上がったという。
また日本食の健康性については欧州でも人気が高まっており、欧州バイヤーの多い香港でのアピール効果にも期待を示す。出展企業の中には、欧米人スタッフを配備したところもあるほどだ。
■インフル混乱みられず
会場のコンベンションセンターは、香港で初の新型インフルエンザ感染者が確認された湾仔維景酒店(メトロパークホテル)に近いこともあり、来場を敬遠する動きも懸念された。ジェトロによると、「企業は出展したが、個人で渡航を見合わせたケースもある」。
HOFEXを主催する香港展覧(ホンコン・エキシビション・サービシズ)は開催前に声明を発表。曽蔭権(ドナルド・ツァン)行政長官が今月1日に「展示会などの行事は通常通り行う」とした決定を尊重するとしたほか、「今回はメキシコからの出展はなく、会場の消毒、清掃も徹底している」とし、参加者の不安払しょくに努めている。<香港>