タイ 2009年6月1日(月曜日)
生産は改善・輸出は不調、4月経済報告[経済]
タイ中央銀行の月例経済報告(速報値)によると、4月は前月に続き景気が後退した。生産は改善してきたが、輸出は依然として2けたの落ち込みで不調。中銀は、高水準の外貨準備、黒字の経常収支、低水準の消費者物価上昇率などから、経済は安定的と評価した。

鉱工業生産指数(MPI、1995年=100、季節調整なし)伸び率(昨年同月比)は前月のマイナス14.9%からマイナス9.7%となり、2カ月連続で前月からマイナス幅を縮めた。輸出向け受注増で電気・電子部品が改善した。一方、設備稼働率は、ソンクラーン(タイ正月、水掛け祭り)の大型連休があったため62.4%から56.6%に低下した。季節調整済みでは上昇した。
民間消費指数(PCI、2000年=100、季節調整済み)伸び率はマイナス4.9%からマイナス5.3%に低下。民間投資指数(PII、00年=100)伸び率はマイナス16.2%から16.4%に下がった。設備、機械、建設とも悪化した。
■輸出は6カ月連続2けた減
輸出額伸び率はマイナス22.7%からマイナス25.2%となり、6カ月連続で2けたの低下。輸入額伸び率はマイナス35.1%からマイナス36.4%に下がった。貿易収支は5カ月連続で黒字だった。
サービス・移転収支は2億米ドルの赤字。観光客数は108万人と前月比12.8%減、昨年同月比11.6%減だった。ホテルの客室稼働率は前月の52.9%から43.3%に低下した。
経常収支は5カ月連続の黒字だった。
消費者物価指数(CPI)上昇率は前月から0.7ポイント低下。振れ幅が大きい生鮮食品・エネルギーを除くコア指数の上昇率も0.5ポイント下がった。
短期金利は、レポ金利(翌日物)、銀行間取引金利(同)とも5カ月連続で下がった。
4月の対米ドル・バーツ相場は平均34.66バーツとなり、前月から上昇した。5月1〜26日の平均相場は34.61バーツだった。