フィリピン 2009年6月3日(水曜日)
和光製作所が比に進出、樹脂成形品を生産[製造]
住宅設備機器やステンレス製品などの製造・販売を手掛ける和光製作所(京都市伏見区)はこのほど、フィリピンで住宅向け樹脂成形品の生産を本格的に開始した。今後、需要の増加とともに増産、人員増も視野に入れるほか、フィリピン国内での販売も計画する。【中島政之】
和光製作所は今年1月、ラグナ州カランバのカーメルレイ第2工業団地にファースト・カランバ和光フィリピンを設立。延べ床面積の3,000平方メートルの工場を借り、約1億円の設備投資を通じて樹脂成形品の生産拠点を開設した。従業員は日本人駐在員1人を含む約30人。
同社管理部の担当者はNNAに対し、「年初からの試験稼働を経て、このほど本格的に生産を開始。現在の工場稼働率は7〜8割程度になっている」と説明した。台所用シンクなど、住宅設備の水回り品を対象にした樹脂成形品の新製品を生産。先月から日本への出荷を開始した。
フィリピン進出の背景には、樹脂成形品に対する引き合いが増えていることがある。同担当者によると、同社が独自に開発した樹脂成形品はコスト性に優れた上、汚れや熱に強く、傷つきにくい特徴を持つ。需要の増加が見込めることから、昨年中ごろから生産拠点の設置を検討し始め、日本への輸送や人件費などのコスト面で利点があるほか、安定した気温も樹脂成形に適していると判断。フィリピンへの進出を決めたという。
■販社設立も検討
初年度の売上高目標は4億円。当面はすべての製品を日本へ出荷するが、将来的にフィリピンやシンガポールなど、主に東南アジア地域を対象にした同社初の海外販売も計画。さらに、現地販売会社の設置も視野に入れており、同担当者は「具体的な時期など詳細はこれから詰めていく」としている。
和光製作所は1960年、和光金属工業として創業。現在は、ワコー、和光エンジニアリングとともにWAKOグループを構成する。本社工場のほか、滋賀県長浜市に2工場を構え、浴室、洗面設備、ステンレス特注品などの開発・製造・販売を展開している。