台湾 2009年6月10日(水曜日)
TSMCが投資急増、過去2週で通年の4割[IT]
ファウンドリー大手の台湾積体電路製造(TSMC)が設備投資を急速に増やしている。先月下旬から2週間の投資額は、今年の資本支出額全体の4割に当たる約7億米ドルに達した。TSMCは受注が9月分まであるとされ、40ナノメートル製造プロセスの歩留まりも向上し受注が増えていることが背景にあるようだ。


9日付工商時報、電子時報によると、過去2週間でTSMCの設備投資額は約7億米ドルに達した。これは今年の資本支出額全体の4割に当たる額。設備メーカーは今月から8月に設備を設置するよう求められているという。TSMCが今年の資本支出額を約18億米ドルから20億米ドルへと引き上げる可能性もある、と設備メーカーはみている。
TSMCは3月初めごろから受注が戻り始め、4月には設備購入を再開、同月末までに130億台湾元分を購入した。40ナノプロセスでの歩留まりが向上し、米エヌビディアやAMD、アルテラ、テキサスインスツルメンツなどが40/45ナノプロセスの発注を増やしているとされる。
このほか一部顧客が55/65ナノプロセスへと主力製品を切り替えたこともTSMCの先端プロセス製造力不足の一因となり、最近の急速な設備投資増加につながっているとみられる。
■12インチ工場中心に拡張
特に新竹科学工業園区(竹科)における12インチ工場を中心に生産力を拡張しているもよう。40ナノプロセスの生産能力を拡張し、シェアを獲得する狙いがあるようだ。TSMCは、12インチウェハー工場の生産能力は第3四半期に約22万枚、第4四半期に25万枚に達し、通年の能力は昨年比11%増になると予測している。同工場の生産能力は全体の42%を占める見込みだ。
景気に不透明感が残り、欧米の半導体メーカーが設備投資に慎重な姿勢を示す中、TSMCは投資強化により、米インテルを上回り世界最大の設備需要家になったとの声も上がっている。
一方、聯華電子(UMC)は今年の資本支出を最大4億米ドルとしているが、最近1カ月で20億元分の設備を購入。TSMCの設備投資強化もあり、UMCも今年の資本支出額を引き上げる可能性がありそうだ。