インドネシア 2009年10月20日(火曜日)
りそな、英銀などから3千億ルピア調達[金融]
りそなプルダニア銀行は19日、英スタンダード・チャータード銀行と1,000億ルピアの融資契約を締結した。りそなは、今週中にマレーシア系バンクCIMBニアガとも2,000億ルピアの融資契約を締結する予定で、計3,000億ルピアを調達する。調達資金は日系・地場を問わず中小企業を中心とした顧客への融資拡大に充てる。

宮本昭洋社長は、国内の日系銀行として最長の歴史を持ち、唯一地場企業に融資する同行では、ルピアの安定調達が大きな課題と指摘。また中央銀行も流動性の管理を強化しており、貸付枠の確保が求められていると説明した。リテールではなくスタンダードローンで事業展開する銀行には、地場や外資の大手銀行からいかに自力でルピアを調達できるかが試されるとし、日系や資金需要の強い地場企業の要求に広く応える体制を築いている段階と述べた。
今回の融資契約は、スタンダード銀から提案があり約2カ月前から協議を進めていた。来年にかけての1年間の貸出資金になると説明しているものの、契約の詳細は明らかにしていない。ルピアの調達では、スタンダード銀とバンクCIMBニアガのほかに地場大手銀行とも協議を持っているが具体的な段階には進んでいないという。
宮本社長によると、現在のりそなプルダニア銀の貸付残高は5兆5,000億ルピア。
松浦直樹ゼネラルマネジャーは、スタンダード銀は上限2,000億ルピアまでの融資枠を用意しているため、必要に応じて追加の資金調達も検討すると述べている。融資先の割合は日系と非日系で非日系が若干多いと指摘。日本のりそな銀行の同行出資比率が43.42%として、融資先の比率も最終的に日系45%、非日系55%に落ち着くのが理想的との見解を示した。
スタンダード・チャータード・インドネシアのサイモン・モリス最高経営責任者(CEO)は、同行が先月公表した「インドネシア〜アジアの新しい原動力」と題する報告書で示したとおり、インドネシアの経済成長と投資の潜在性は高いと指摘。りそなプルダニア銀など外資系を含む国内の金融機関や企業への融資を通じて経済成長を後押しするとアピールした。
同報告書では、金融危機の影響により国内総生産(GDP)の成長率が昨年の6.1%から今年は4%に落ち込む見通しなものの、来年には5%に回復し、2011〜12年には6%を超えるとの見通しを提示。1人当たりのGDPは米ドル換算で2020年に現在の4倍に拡大すると予想している。
りそなプルダニア銀は国内で初の日系合弁銀行として1958年に設立された。スタンダード・チャータード銀行は、国内に進出して今年で146年目という。
■マ金融大手RHB、イ進出
一方、マレーシアの金融大手RHBキャピタルは19日、バンク・メスティカ・ダルマの発行済み株式80%を3兆1,183億ルピアで買収すると発表した。
株主のメスティカ・ブヌア・マスと同日に株式80%の売買契約を締結し、取引成立はマレーシアとインドネシアの中央銀行の承認待ちの状態としている。
バンク・メスティカは1955年に北スマトラ州メダンで設立され、現在は全国で50カ所(うち41カ所がスマトラ島)の支店を展開している。08年12月期決算によると、純利益は1,698億ルピア。純資産額は1兆1,137億ルピア。自己資本比率は26.2%となっている。