タイ 2009年10月22日(木曜日)
9月の輸出額9%減、下げ幅が縮小[経済]
商務省が21日発表した貿易統計(速報値)によると、9月の輸出額は昨年同月比8.5%減の149億490万米ドルだった。昨年11月に減少に転じた後では、下げ幅が最低、輸出額が最大。各国の景気改善に加え、金価格の上昇が輸出額を押し上げた。輸入額は17.9%減の129億2,490万米ドル、貿易収支は19億8,000万米ドルの黒字だった。


主要工業製品は5.4%減と、前月までの2けた減から改善。金(未加工)が2.6倍の10億1,300万米ドルに増え、ゴム製品(3.2%増)や印刷物・紙・包装材(4.9%増)なども増加した。電子は5.3%減、電気は10.9%減、自動車・部品は24.1%減と、いずれも前月から下げ幅を縮小した。
農産物・加工品は15.1%減。ゴムが半減した一方、砂糖(50.5%増)やタピオカ製品(46.3%増)、冷凍・加工エビ(12.8%増)などが増えた。コメは輸出額が12.6%減の4億4,900万米ドル、輸出量が2.3%減の75万6,053トンだった。
国・地域別では、日本、欧州主要15カ国、東南アジア主要5カ国への輸出がいずれも20%前後の減少。主要輸出先では米国向けが13.9%減と下げ幅が比較的小さく、魚介類加工品やラジオ・テレビ受信機などが増えた。中国向けは4.5%増と、2カ月連続の増加。金の主要輸出先の豪州や香港は2けた増だった。
輸入は、◇投資財=8.2%減◇原材料・半製品=33.3%減◇消費財=4.9%減――など。
投資財は機械・部品が9.4%減、電気機械・部品が8.7%減など。原材料・半製品では、鉄・鉄鋼製品が輸入額で42.1%減、輸入量で5.3%減。輸入額はほか、化学製品(36.4%減)も落ち込みが大きかった。消費財では家電が6.0%増加した。
1〜9月の輸出額は昨年同期比21.4%減の1,093億120万米ドル、輸入額は32.7%減の935億4,430万米ドル、貿易黒字は157億5,680万米ドルだった。
■Q4にプラス転換へ
ポンティワー商務相は同日の会見で、第4四半期の輸出額が昨年同期比3〜5%増える見通しを明らかにした。回復傾向が続くとみており、今年通期は昨年比10〜13%減と予測している。
ただ、原油価格の上昇やバーツ高に懸念が残るとし、タイ中央銀行などと協力して改善を図る方針を示した。
同省は一方、26日にタイ工業連盟(FTI)、タイ商工会議所の代表らと今後の輸出強化策を協議する。原材料輸入関税の引き下げや、新興国への輸出拡大に向けた戦略などについて話し合う予定。