シンガポール 2009年11月10日(火曜日)
パナソニック、地場通信と法人PC販売[IT]
パナソニックは地場通信と提携した法人向けパソコン事業を開始する。同社の新型ノート型パソコン(ノートPC)に通信最大手シンガポール・テレコム(シングテル)のブロードバンド(高速大容量)モバイル通信プランをつけて提供する。情報通信開発庁(IDA)が進める企業向け情報通信技術(ICT)支援計画「SMEインフォコム・パッケージ(SIP)プログラム」を活用したもので、パナソニックとしては初。通信会社と提携するのも初めてで、法人向けPC市場の取込みを狙っていく。
同社システム部門パナソニックシステムズ・アジアパシフィックの大河内義則タフブックアジアグループ・マネージャーはこのほど、NNAの取材に対し「今年9月にシンガポールで行われた情報技術(IT)イベントで初めて構想を発表し、先月から本体の発売を開始した」と語った。シングテルとの提携については「法人向けの無線通信サービスを提供している唯一の通信会社だったことから、SIPプログラムを活用して当社から提携を提案した。営業や屋外で利用する法人用途のため無線通信の連続性確保などに重点を置いた。法人向けノートPC市場でのシェア拡大を目指す」と話した。
販売するのは新型ノートPC「タフブック(日本名Let's note)CF―F8」。シングテルのSIMカードを搭載し、購入後にそのまま同社のBBOM(ブロードバンド・オン・モバイル)プラン(3年契約)に加入できる。平均通信速度は毎秒7.2メガバイト。毎月50ギガバイト分のデータを無料で送受信できる特典が付く。
タフブックCF―F8は重量1.67キログラム。14.1インチのWXGA液晶を搭載し、通常電池で連続6時間稼働する。本体は防湿防滴で、特殊構造により約1メートルの高さから落下しても支障なく起動する。価格はノートPC本体が1,399Sドルで通信料が月額99Sドル。国内の販売代理店3社から購入できる。
SIPプログラムは、中小企業のICT導入を支援するために昨年策定された。IDAの認定業者3社からICT関連製品を安価に購入でき、各企業のニーズに合わせて製品を組み合わせることもできる。シングテルのほか、信用情報のDPビューロー、地場無線インターネット・プロバイダーのアイセル(i―cell)ネットワークが認定業者として指定されている。