香港 2009年12月8日(火曜日)
マカオで“大人”の展示会、日系が海外攻勢[商業]
成人用品専門の展示会、アジアアダルトエキスポ(亜洲成人博覧会・AAE)が4〜6日、マカオのザ・ベネチアンで開催された。世界のアダルト商品がずらり並び、会場は熱気に包まれた。日系企業も多く出展し、メード・イン・ジャパンの安全性をアピール。成人産業が盛んな日本が、海外での販売攻勢に動き出した。

AAEは昨年から始まり、今年で2回目。アジア、欧米などから約100社が出展した。展示品は、成人用グッズ、ランジェリー、DVDなど。今年は展示面積を前年比8割増の8,000平方メートルに広げた。3日間の来場者数は約3万人に上り、前回(会期4日)から倍増した。
主催者は香港の企画会社、縦延展業(バーティカル・エキスポ)。老旭華(ケニー・ロー)最高経営責任者(CEO)は「初開催となった昨年のAAEで好感触を得たことから、今年は面積を大きく広げた。企業の中には、前回に引き続き出展したリピーターも多い」と話す。
アダルト業界では最近、女性向け商品が増えていることが特徴という。女性の社会進出に伴い、性に対する見方がオープンになった。「今回の展示会では6〜7割が女性向けアイテム。各企業はこぞって女性商品の開発に乗り出している」(老CEO)。
AAEに出展した日系企業は「安全性の高さを売り込みたい」と口を揃える。
アダルトDVD販売のソフト・オン・デマンド(本社・東京都中野区)は、男性向け商品「TENGA」などを展示。同商品は日本で約700万個を売り上げたヒット商品で、日本から人気AV女優を呼んでPRを行った。
「バイヤーの方からまず『日本製か』と聞かれます」と富永良寛・海外事業推進室部長。デリケートな商品であるため、品質の高さが重要になり、信用度の高いメード・イン・ジャパンは大きな武器になる。他社がコストの安い中国に製造拠点を移す中、同社は今後も日本製を貫く方針だ。
成人用玩具販売のRENDS(本社・千葉県千葉市)は、一つのコントローラーで複数のアイテムを使用できるアダルトグッズを展示。営業課の廣瀬誠さんは「すでに販売している欧米で日本製への評価は高い。アジアでもクオリティーの高さで勝負する」と話す。同社はこれまでに、ラスベガス、ドイツで同様の展示会に出展した経験があるが、アジアは今回が初めて。廣瀬さんは「中国本土などではアダルトグッズを使う習慣がまだあまり浸透していない。ただ巨大市場であり、今後はアジアにも目を向けたい」と語る。
日系以外からは、「展示会を通じて知名度をさらに高めたい」(コンドームメーカーのデュレックス、英国)「セクシーな下着をアジアの女性にもっと楽しんで欲しい」(下着販売のEELエンタープライス、香港)などの声が聞かれた。
インドから来たバイヤーは「日本のアダルト産業は世界的にも評価が高い。日本の商品をインドで売りたい」と興味がある様子。また一般客として来場した香港人男性は「今まで見たことがない商品があって面白い」と話した。