香港 2009年12月24日(木曜日)
祝祭・歳末商戦に期待、出入境者1千万人超[商業]
クリスマス、正月を間近に控え、消費動向に期待が高まっている。昨年は金融危機の影響で低調だったが、今年は景気回復に加え、深センのビザ緩和策で中国本土客の増加が見込めるなど見通しは明るい。香港政府は期間中の出入境者数を延べ1,000万人以上と予想しているほか、市民の2割が昨年より出費を増やすとの調査結果もあり、業界では楽観的な見方が多い。

政府が20日に発表した予想によると、クリスマス、正月シーズンの出入境者数は前年同期比8%増の延べ1,037万人。深センが今年に入って実施したビザ緩和策で本土客の増加が見込まれており、羅湖検問所は12月22日〜1月4日に延べ380万人、1日平均で27万2,000人が利用するとみている。羅湖から香港へ入る場合、最も混雑するのは27日で18万4,000人、出境は25日で18万7,000人が利用するもよう。
落馬洲検問所では延べ151万人の利用を見込んでいる。入境、出境ともに27日が最も混雑するもよう。
期間中の各検問所の利用者数は入境事務処ウェブサイト(www.immd.gov.hk)で確認できる。政府は市民に対し、混雑が予想される朝や夜の利用をなるべく避けるよう呼びかけている。
■使い道、外食トップ
景気回復などを受け、市民の財布のひもも緩くなっているようだ。香港研究協会が今月14〜18日、1,018人に電話で聞き取り調査を行ったところ、今年のクリスマス予算について「昨年より増やす」との答えが21%に上った。昨年の調査で増やすと答えたのはわずか5%だった。「変わらない」は42%、「減らす」は28%。昨年は「減らす」が61%に上ったが、大きく縮小した。
使い道については「外食」が28%でトップ。以下「旅行」(11%)、「衣類」(9%)、「電子製品」(6%)となった。
同協会は「大手企業が相次いで来年の賃上げを発表したこともあり、市民の先行きへの見方は楽観的。旅行先も中国本土ではなく日本や韓国行きが人気で、市民の消費意欲が表れている」と分析している。
香港小売管理協会は今年のクリスマス消費について「小売業界の売上高は前年比で3〜5%上がる」と予想する。同協会は「特に高級ブランドのハンドバッグやジュエリー、時計などぜいたく品の売れ行きが好調だろう」としている。
小売店からも楽観的な見方が出ており、「クリスマスは売上高3割増を見込んでいる」(宝飾・六福珠宝)、「10〜12月は売り上げ2けた増を維持できる」(化粧品・莎莎)などの声がある。
■増便拡大、日本行き人気
航空路線の臨時増便も相次ぐ。民航処によると、各エアラインが現在までに申請したクリスマス、正月期間の増便数は421便で、前年同期比74%増。中でも札幌、マニラ、台北が人気で、それぞれ70便、68便、68便の増便が申請された。
ただ各航空会社はこれまでに、金融危機による需要低迷で減便を実施しており、期間中の香港の発着便数は計1万4,500便と前年同期より6%少ない。
旅行代理店大手、東瀛遊旅行社(EGLツアーズ)は「クリスマス、正月の前後10日は、日本、台湾行きのツアー客が前年同期より2割多い」としている。香港各紙が伝えた。<香港>