ベトナム・インドシナ 2010年1月29日(金曜日)
日機装の航空機部品工場が開所、6月に本格生産[製造]
医療機器や特殊ポンプ、航空機部品などの製販を手掛ける日機装(東京・渋谷)はこのほど、北部フンイエン省の第2タンロン工業団地(TLIP2)に建設した航空部品工場の開所式を行った。契約先のボーイングから認証を受けるため試作品を準備中で、6月から本格的に生産を開始する予定だ。


同工場の総投資額は約10億円。運営するのは完全出資子会社ニッキソー・ベトナム(資本金100万米ドル)。同社の五十嵐修社長によると、ボーイングの大型航空機B777の逆噴射装置向け炭素繊維強化プラスチック(CFRP)「ブロッカードア」を製造する。1カ月に最大、航空機7機分に相当する224枚を生産する予定だ。
今年3〜4月にボーイングから工場設備、製品、作業員の認証を受け、6月から本格的に生産に入る予定。工場設備は日本から輸入した。作業員20人を雇用し、昨年9月から日機装の静岡工場で3〜6カ月間の研修を受けさせている。本格生産開始の6月からは30人体制にする予定。
静岡工場でもブロッカードアを生産しているが、生産量拡大とリスク分散のためベトナムでも対応することになった。
五十嵐社長によると、初年度の売上高は10億円を見込む。
工場の敷地面積は4万平方メートル、工場床面積は3,000平方メートルで、「工場を拡張する余地は十分ある」(同社長)という。
日機装はベトナムでほかに、子会社ニッキソー・ベトナムMFGを通じて、ホーチミン市のタントゥアン輸出加工区で人工透析用血液回路を生産している。五十嵐社長によると、TLIP2工場では今後、ブロッカードア以外の航空機部品や、医療機器の生産を手掛ける可能性もあるという。<ベトナム>