タイ 2010年1月29日(金曜日)
昨年の鉄鋼消費、20%減の1077万トン[鉄鋼]
タイ鉄鋼協会(ISIT)によると、昨年の鉄鋼製品の消費量は1,076万6,000トンに前年比20.4%減り、2002〜03年の水準に落ち込んだ。減少は3年ぶり。世界不況で建設、自動車など各分野の需要が急減した。同協会は、今年は景気改善により、最大で昨年比2割弱伸びると予測。価格は15〜20%上昇する可能性があるとみている。


08年の秋口から需要が低迷し、昨年上半期は消費量が前年同期比47.8%減少。ただ、9月に前年同月比でプラスに転じると、10月からは3カ月連続で100万トンを上回り、前年同月比の上昇率は連続で70%を超えた。
需要の内訳は◇建設=55%◇自動車=12%◇機械=13%◇家電=12%◇缶=4%――など。同協会は、今年もほぼ同じ割合とみている。
今年は、◇経済成長率が3%◇建設業の成長率が5〜10%◇自動車生産台数が5〜15%増――などと仮定した場合、鉄鋼製品の消費は最高で1,257万3,000トン、最低でも1,097万6,000トンと見込む。昨年比伸び率は、棒鋼などロングプロダクトとメッキ鋼が10%強、鋼板が熱延、冷延とも16%強とみている。
今年の平均価格は、世界的な景気改善による需要増で昨年比15〜20%上昇すると予測。ただ、各国で増産が進み、価格上昇が抑えられることもあり得ると指摘した。
昨年の鉄鋼製品の生産量は前年比8.4%減の697万7,000トン、輸入量は36.8%減の515万2,000トン。日本からの輸入は41.3%減の276万5,000トンとなり、国別シェアを53.7%に4.0ポイント落とした。
粗鋼生産量は1〜11月で前年同期比31.1%減の336万2,000トン。12月の生産量は今月29日に公表される。
同協会は一方、政府が海外鉄鋼大手を誘致して高炉を備えた一貫製鉄所を建設する計画について、候補地選定のアドバイザーが来月にも決まる見通しを明らかにした。候補地の選定には6〜8カ月かかるとみている。