韓国 2010年2月9日(火曜日)
太陽電池に本腰、現代重・LGなど[IT]
現代重工業、LG電子、サムスン電子の国内大手3社が、成長に向けた重点事業として太陽電池事業に力を入れている。現代重は素材から発電システムまでを製造する一貫生産体制を整えているほか、LG電子は年初に120メガワット(MW)の太陽電池生産ラインを本格稼働。成長が見込まれる太陽電池事業での各社の動きをまとめた。
■現代重は一貫生産体制
韓国企業のうち、太陽電池事業で最もリードしているのは現代重だ。国内最大の生産能力を持つ同社は現在、忠清北道・陰城工場などに年産規模330メガワット(MW)の太陽電池工場、同200MWのモジュール工場を保有している。今年は、陰城工場での太陽光関連の売り上げだけで1兆ウォンを突破すると見込んでいる。
同社の一番の強みは、原料であるポリシリコンからウエハー・インゴット、太陽電池、発電システムまでを製造する一貫生産体制を整えている点だ。このような生産体制を整えているのは、韓国では同社のみ。同社は同体制を通じ、2012年までに年間1ギガワット(GW)規模の太陽電池の生産を目標としている。
年初に、国内では2番目に大きい規模となる120メガワット(MW)の太陽電池ラインで量産を開始したのはLG電子だ。同社は、世界の太陽電池市場を主導する結晶型太陽電池を生産。同ラインの太陽電池モジュールの年産規模は、52万枚(1×1.6メートル)だ。
同社は今後、2,200億ウォン(約173億円)以上を投じて来年には同規模のラインを稼働する計画だ。
■変換効率18%実現
サムスン電子は、一貫工程体制の構築を目標に、太陽電池事業を推進している。同社は昨年9月に、半導体工場がある器興工場(京畿道竜仁市)で30MWの結晶シリコン太陽電池の研究開発(R&D)ラインを稼働。また、このほどスクリーンプリント工程を用いて、業界最高水準となる変換効率18%の結晶型太陽電池を開発したほか、最高出力255Wのモジュール製品の量産も準備している。
同社は経済都市として開発される世宗市(忠清南道)に太陽電池関連で計1兆1,200億ウォンの投資を計画している。
太陽電池の原料であるポリシリコンやウエハー、太陽電池モジュールなどを含めた太陽電池産業の規模は、今年の1,700億〜1,800億米ドル規模から来年には2,200億米ドル規模に拡大すると見込まれている。現在、世界の太陽電池市場は、中国や欧州、日本などの企業が主導している。韓国企業が世界市場でどこまで地位を高められるか、今後の動きが注目される。毎日経済新聞が伝えた。