タイ 2010年2月9日(火曜日)
日本電産、HDD部品のSCワドー買収[IT]
日本電産は8日、ハードディスク駆動装置(HDD)モーター部品のベースプレートを生産するSCワドーを買収すると発表した。現地法人のタイ日本電産(NET)が、株式75%を取得する契約を同日に締結。HDD用モーターの内製化率を高め、調達の安定化や収益性の改善を図る。
NETは、プラスチック部品製造サリー・インダストリー(SALEE)からSCワドーの株式75%を7,200万バーツで購入する契約を締結した。ほかの株主から取得する分を合わせ、今月末に出資比率を90%とする。将来は100%出資を目指す。
日本電産は、HDD用モーターの受注好調が続き、部品調達が間に合わない状況という。NETは現在、SCワドーから月間で3.5インチ用ベースプレートを60万個、2.5インチ用を30万個、それぞれ調達。日本電産グループのHDD用モーターの出荷量は、昨年10〜12月に1億3,100万個に上っており、SCワドーのシェアは数%とみられる。
SCワドーは1999年設立。サリーは2006年に株式を取得した。ピントン工業団地など東部チョンブリ県の2カ所に工場を構え、電子向けと自動車向けにアルミ鋳造・加工部品を生産。電子と自動車の割合は9対1で、生産するベースプレートの半数以上をNETに出荷しているという。320人の従業員を抱えている。
昨年9月時点の払込資本金は9,600万バーツ。08年の売上高は前年比42%増の3億5,100万バーツ、純損失は1,800万バーツだった。
■サリー、機械購入を計画
サリーのサティット社長は、株式売却の理由を、「コンピューター部品事業の不安定性からくるリスクの回避と、運転資金・事業拡大資金の確保」と説明した。
サリーは6月までに射出成形機を1台追加する予定。受注増に対応する目的で、2,000万〜3,000万バーツを投じる。また、スイス企業と合弁のラベル製造子会社パゴ・サリー・プリンティングは、機械1台の購入に5,000万〜6,000万バーツの投資を計画している。