マレーシア 2010年3月2日(火曜日)
11月訪日者数は4.6%増、今年は拡大目指す[観光]
日本政府観光局(JNTO)が先ごろ発表した11月のマレーシアからの訪日者総数(暫定値)は前年同月比4.6%増の9,718人となり、前月の18.5%減より改善した。今月13日から開催する旅行フェア「マレーシア旅行代理店協会(MATTA)フェア」でも人気の北海道をはじめ、他の旅行先への誘致に力を入れ、通年の訪日者数の拡大を目指す。
JNTOシンガポール事務所の清水泰正次長は1日、NNAの取材に対し「11月は冬季休暇シーズン入りに伴って、訪日者数が再び増加に転じた。12月から2月の旧正月休みにかけて訪日者数がさらに拡大する」と予測する。
目的別では、観光客が11.3%増の7,014人となり、前月の2けた減から再びプラスに転じた。一方、商用客は10.0%減の2,269人、政府機関・民間企業の研修生などが含まれるその他は7.2%減の435人といずれも伸び悩んだ。一昨年からの不況から景気が回復したことや6月の新型インフルエンザ(H1N1)流行で出国を控えていた反動が旅行客増につながった反面、日本の景気低迷が続いていることが商用客減少の背景にある。
観光客数増の起爆剤となっているのが北海道人気だ。清水次長は「特に冬の北海道ツアーが、シンガポール、マレーシアで売れ行き好調だった」と話す。大手旅行会社によると日本向けツアーの半分以上は北海道行きだったという。「雪やスキー、飲食など北海道の情報が広く認知されるようになってきたことが大きい」との見方を示した。
今後は“北海道一極集中”の状態から、他の目的地へ旅行客を誘致するかが課題になるという。「2月末まで開催していた(シンガポールの旅行フェア)NATASトラベル2010では、雪の壁で有名な立山黒部アルペンルートと、自然、食文化ともに豊かな仙台への関心が高かった。今月のMATTAフェアでも同様に、東北や北陸への認知向上に注力する」と語った。
■初夏は苦戦の予測
景気回復により、再び中・長距離旅行の需要が高まっていることも懸念材料だ。「NATASフェアで販売した5〜6月向けのツアーのうち、欧州、米国向けの販売数が伸びをみせた。MATTAでも同様の傾向を見せると予想する」とし、この時期は東南アジアからの訪日者数が苦戦するとの考えを示した。ただ、「アジアの中で、韓国、台湾に比べて日本行きツアーの需要は伸びを維持している。10月の羽田の国際線就航による国内線とのアクセス向上に加え、格安航空エア・アジアの年内就航が実現すれば、今年通年のマレーシアからの訪日者数は大幅に伸長するだろう」と語った。
■1月の総訪日者数10.3%増
JNTOが発表した10年1月の訪日外客数(推計値)は前年比10.3%増の64万500人だった。昨年11月以降、前年同月比3カ月連続での増加となり、1月としては08年の71万1,350人に次ぐ。主要12市場では、韓国、タイ、米国、ドイツ、フランスが前年同月を上回った。中でも韓国は8割増、タイは1月として過去最高を記録した。
一方、今年は旧正月が前年の1月から2月に移ったことに伴い、旅行需要の時期にずれが発生。台湾、香港、中国、香港、シンガポールからの訪日者数は減少した。シンガポールからの訪日者数は、11月が8.4%増、12月が23.7%増だった一方、1月は旧正月前ということから27.1%減少した。