フィリピン 2010年3月8日(月曜日)
比いすゞ、トラック強化で1万台超狙う[車両]
いすゞフィリピンズは今年、トラック部門の強化を通じて、年間新車販売台数を2年ぶりに1万台の大台に乗せる計画だ。4日には、ディーゼルエンジンの啓蒙(けいもう)プログラム「ディーゼル・ミッション」を始動。今年1月から準拠が義務付けられた排ガス規制「ユーロ2」対応のトラック「Nシリーズ」新モデルを発表したほか、新たな公共交通として普及を目指す「マイクロバス」のお披露目などを行った。


このほど発表したNシリーズは、ユーロ2準拠の2800cc、4600ccエンジンを搭載した4輪、6輪合わせて4車種。価格は1台85万7,000ペソからという。
いすゞフィリピンズの竹田啓治社長は、NNAの取材に対し、「ディーゼルエンジンの啓蒙活動を通じて、とりわけトラックの販売に注力していく」と説明。燃費効率や環境に配慮したエンジン性能、ターボ化によるトルクの向上などをアピールし、月間100〜150台のトラック販売を狙う。現在6割を超えるトラック市場でのシェア(フィリピン自動車工業会加盟企業のみ)をさらに拡大する方針だ。
昨年の新車販売総数は、前年比8.8%減の9,213台と1万台を割り込んだが、今年1月は前年同月比33.8%増の625台と、まずまずのスタートを切った。竹田社長は、在庫調整や広告戦略面で「昨年は慎重になりすぎた」と指摘。今年は、選挙による混乱を懸念しつつも、1万〜1万1,000台の販売を目指すとしている。
販売面の強化も推進しており、全国の販売員のうち成績上位10人を集めて教育する「トラックプロ」事業を今年から開始した。トラックに関する知識を徹底して植えつけ、車種の組み合わせや荷台のデザインといったアドバイスを通じ、輸送業者などに最適な商品を提供していくという。
■新たな公共交通を提案
同社はこのほど、Nシリーズの2800ccモデルをベースにした「マイクロバス」の試作車も発表した。環境意識が高まりを見せる中、企業の社会的責任(CSR)の一環として行うもので、竹田社長は「年内に量産・量販にこぎ着けたい」との意向を示している。
マイクロバスは16人乗りで、全長5,025ミリ、高さ2,250ミリ、全幅1,700ミリ。公共交通のほか、企業向けシャトルバスやスクールバスなどでの普及を見込む。