オーストラリア 2010年3月10日(水曜日)
2月の企業信頼感、高水準を記録[経済]
ナショナル・オーストラリア銀(NAB)は9日、今年2月の企業信頼感が、前月の15ポイントを上回る19ポイントだったと発表した。7年ぶりに高い数値を記録した昨年11月以来の高水準となった。現在の景況に対する満足度を示す企業景況感指数は、前月の3ポイントから8ポイントに上昇。売上高や利益が改善したことなどが影響したとみられている。地元各紙(電子版)が伝えた。

企業信頼感が大幅に改善したのは、鉱業や小売業、卸売業、運輸が好調だったため。特に西オーストラリア(WA)州での伸びが顕著だったという。
主要指標は、◇売上高:前月比5ポイント上昇のプラス8◇利益:同5ポイント上昇のプラス7◇雇用:同1ポイント下落のプラス5◇輸出:同8ポイント上昇のマイナス4◇新規受注:同10ポイント上昇のプラス6◇在庫:同5ポイント下落のマイナス4――。売上高、利益、新規受注が大きく伸びた。設備稼働率は、同1.4ポイント下落の80.7%だった。
NABは声明で、「今年1月が低い水準だったことが、2月の数値を引き上げたとみられる」とコメントしている。昨年第4四半期(10〜12月)の国内総生産(GDP)成長率が前期比0.9%、前年同期比2.7%と高水準を記録し、豪州経済が順調に回復していることも影響した。
NABは豪州経済について、GDP成長率が今年は3%、来年は3.75%になるとみている。インフレ率は今年末に2.3%、来年後半に2.6%と予測。豪連邦準備銀(RBA)による政策金利は、5月、8月、11月にそれぞれ0.25ポイントの利上げが実施され、今年末までに4.75%、来年後半までに5.50%に引き上げられる見通しという。
今回の企業景況感調査は、先月22〜26日までに企業580社(農業関連企業を除く)以上を対象に行われた。
■求人広告は大幅改善
企業信頼・景況感が大幅に上昇したのに伴い、求人広告数も増加傾向にある。こうした数値は、豪州経済が回復していることを裏付けているともいえそうだ。
主要日刊紙とインターネットに掲載された2月の求人広告数が週平均(以下同)は15万9,778件と、前月に比べ19.1%増えたことが、オーストラリア・ニュージーランド(ANZ)銀の9日の発表で分かった。1月の同8.1%減から大きく改善し、単月では過去11年で最大の伸び率を記録した。ただ、前年同期比では2.3%減となった。
部門別にみると、インターネット求人広告が前月比19.6%増の14万9,831件と好調だった。このほか、新聞求人広告も同13.1%増の9,947件と大きな伸びを示した。
地域別の新聞求人広告では、WA州(同22%増)を筆頭に、南オーストラリア州(同19.5%増)、ビクトリア州(同19.3%増)、ニューサウスウェールズ州(同14.4%増)で2けた上昇を記録。ただ、クイーンズランド州は同6.3%減った。
ANZ銀豪州経済部門の責任者であるホーガン氏は、「豪州経済が安定的に回復していることから、失業率も下がる見込み」と指摘。1月の失業率は5.3%となったが、求人広告が毎月増えていることから、今後も低下していくとみている。
ただ、ホーガン氏は、「求人広告が増えているものの、全体の30.2%は週35時間以下のアルバイト」とも説明している。