シンガポール 2010年3月10日(水曜日)
1月の対日貿易、輸出入とも2けた増[経済]
日本の財務省が発表した今年1月の対日貿易額は前年同月比49.7%増の2,417億3,900万円となり、2008年10月以来15カ月連続で続いていたマイナス成長を脱した。前月の0.4%減から大きな回復をみせている。輸出、輸入ともに2けたの伸びを記録しており、景気回復のすそ野が広がりつつある。

大和証券キャピタル・マーケッツ・シンガポールのエコノミスト、取越達哉氏は、NNAに対し「輸出の伸びは(飛躍的な成長を示した)石油製品など一時的な要因もあるが、それを除いても成長のすそ野が広がってきていることが背景にある。輸入もシンガポールをはじめアジア地域は全般的に大きく伸長しており、アジア市場が日本経済の成長をけん引していることが確認された形となった。今後も景気回復基調は続くだろう」と話した。
1月の輸出は40.5%増の554億5,800万円で、前月の1.6%減からプラスに転じた。全体の5割弱を占める機械類および輸送用機器は29.1%増の248億3,786万円で、前月の16.3%増を上回る伸びをみせた。電気機器が58.9%増と躍進。重電機器や電気回路などの機器、通信機、半導体など電子部品、家庭用電気機など大半の項目が前年を上回る成長を達成した。輸送用機器も航空機類が25.3%増加したことがけん引し、39.1%増となった。
化学製品は3.3%増の80億9,290万円だった。プラスチックは17.0%増。ポリスチレンが86.0%減と足を引っ張ったものの、塩化ビニール樹脂が約3倍となったほか、ポリスチレンも38.7%増と堅調な伸びを示した。
石油製品は13.5倍の41億2,307万円。潤滑油およびグリース(75.7%減)やジェット燃料油を含む灯油(29.1%減)が2けたマイナスとなったものの、揮発油が192.6倍の40億835万円と飛躍的に伸長したことが数値を押し上げた。
輸入は52.7%増の1,862億8,100万円となり2けた成長を達成。前月は前年からほぼ横ばいだった。機械類および輸送用機器は67.0%増の1,070億7,602万円で、前月の18.2%減から大きく改善した。半導体など製造装置が7.0倍の72億4,520万円、半導体など電子部品が2.2倍の236億4,401万円、電気機器が87%増の410億6,904万円と主要品が軒並み増加した。石油製品は38.5%増の230億9,738万円、化学製品は86.5%増の100億3,010万円だった。化学では無機化合物、メラミン樹脂、塩化ビニール樹脂、ポリエチレン、ポリスチレンが前年実績を大きく上回った。