マレーシア 2010年3月12日(金曜日)
ホンダが「CR-V」改良、月350台目標[車両]
ホンダ・マレーシアは11日、スポーツ多目的車(SUV)の第3世代モデル「CR-V」(2000cc)のマイナーチェンジモデルを発売した。若年層と家族層をターゲットに販売目標を月間350台に設定。現在のSUVセグメントのシェア30%を維持する構えだ。

高橋亨社長兼最高経営責任者(CEO)はNNAに対し「1台当たりの収益が高い同モデルの販売を強化し、収益性を高める」と語った。通勤やアウトドア活動に利用する需要家を取り込む。エントリー型の小型セダン「シティ」などからアップグレードする顧客の獲得も目指す。現在「CR-V」を購入しているのは8割が30〜40代の家族層、残りを20代の若年層が占めている。
新モデルには従来型になかったサイドエアバッグを搭載。車両挙動安定化システム(VSA)も強化し安全対策を強化した。SUV車の懸念材料だった燃費を改善したほか、カーステレオにUSBポートを設置し音楽を手軽に楽しめるようにした。カラーバリエーションは従来の4色にアーバンティタニアムを追加。価格は14万9,980リンギ。1カ月前から予約を開始しており、すでに1,200台を受注した。納期は2〜3カ月の見通し。
ホンダ・マレーシア全体の販売は好調で、生産が追いつかない状況だ。日本人の顧客は納車時期よりも品質を求めるが、マレーシア人は早期納車を求める傾向が強いとして、「CR-V」など4車種を生産するマラッカ工場を週末を含めてフル稼働させて対応している。
マレーシアの自動車市場について「他国に比べて底堅い」と語る。昨年は不景気の影響でアジア域内の自動車市場は平均で2割程度縮小したが、マレーシアは2.2%減にとどまったと指摘。その理由として、5〜7年かけて車の購入資金を長期に渡り積み立てている人が多く景気の影響を受けにくいところがあるのではないかと説明した。域内諸国の中で失業率が低いことも貢献しているようだ。
ホンダの2月の販売台数は2,108台と前年同月の2,919台から35.5%落ち込んだ。今年は2月に旧正月(春節)があり稼働日が少なかったことに加え、先代モデルの「CR-V」の生産中止などが影響した。1月の販売台数は前年同月に比べて61台増の3,876台だった。
国民車のプロドゥアやプロトンが多目的車(MPV)で販売台数を伸ばしていることから、完全輸入(CBU)車のMPV「フリード」を近く投入する予定だ。