タイ 2010年3月16日(火曜日)
首相が解散拒否、UDD「血をまく」[政治]
アピシット首相は15日午前10時から国営テレビで演説し、タクシン元首相派の反独裁民主戦線(UDD)が要求する下院解散を拒否すると明言した。政府が仕事を継続することが国益になると強調した。UDDは、解散を求めてバンコク都内での集会を続ける方針。抗議の意志を伝えるため、集会参加者から採血して16日に首相府などで血をまくと表明した。
ネーション(電子版)などによると、首相は、「UDDの意見も聞くが、ほかのグループの意見にも耳を傾ける必要がある」と述べ、一方的な要求には応じられないと説明。現在の連立政権は合法的に発足したと強調した。
UDDは14日、「最後の戦い」と位置付ける大規模な反政府活動をバンコク都内で開始し、同日正午に24時間以内の下院解散を要求する声明文を読み上げ、解散しない場合、都内全域で抗議活動を展開すると警告していた。
15日には、政府に圧力を掛けるため、集結している都内ラチャダムヌン通りにあるパンファー橋一帯から、一部参加者が車列を組み、首都北部の陸軍第11歩兵連帯本部前まで移動した。同本部内には、UDDの活動に対応するための対策本部が設置されており、アピシット首相も本部内で業務に当たっている。
UDDは、正午までに本部前に集結し、集会を開催。午後2時ごろに解散し、パンファー橋一帯に戻った。移動経路や周辺の道路が渋滞したが大きな混乱はなかった。
■血をまいて抗議
UDD幹部のナタウット氏は15日午後1時40分ごろ、政府が下院解散を拒否したことを受け、16日に首相府で抗議行動を行うと発表した。参加者10万人から1,000リットルの血液を採血し、抗議のため同日午前8時に首相府の回りにまく計画。
政府が引き続き解散を拒否する場合は、最大与党・民主党本部でも1,000リットルの血液をまき、それでも要求に応じない場合は、アピシット首相の自宅でも同様の活動をすると述べた。