マレーシア 2010年3月19日(金曜日)
NECがソリューション売込み、ホテル重点[IT]
NECの完全子会社NECコーポレーション・オブ・マレーシアは、マレーシアで2008年に導入した情報技術(IT)とネットワークを統合した総合ソリューションの販促を強化する。10年度の売上高目標を1億5,000万リンギに設定。まずはホテル・飲食・観光業界に売り込む。

竹内大策社長は18日、NNAに対し「マレーシアでは総合ソリューションを展開している企業がまだ少数であることから先手を打つ」と明らかにした。「産業別に順次切り込む」方針だが、現在マレーシアの4〜5つ星ホテル向けネットワークでトップシェアの6〜7割を持つ強みを生かして、まずはホテル業界などを中心に売り込む。
竹内社長はマレーシア国内で総合開発地域やホテル建設が加速していることを挙げ、同ソリューション事業の需要が今後高まると分析。昨年10月に大企業向けの大型IP(インターネット・プロトコル)サーバー機「ユニバージュ(UNIVERGE)SV8500」を発売しており、観光地ゲンティン・ハイランドなどを含む各地の大型ホテルなどの需要に応える準備も整えた。
マレーシア政府観光局によると、昨年の外国人観光客は不景気の中でも増加し、通年実績では2,365万人だった。観光業のGDP(国内総生産)への貢献度は製造業に続いて2番目に高かった。08〜09年のホテルの客室占有率は56〜64%。政府は医療観光などにも注力していることから、NECは今後も観光産業が伸びると期待している。
NECは同日、既存顧客やホテル関係者向けセミナーを「ホテル・ニッコー・クアラルンプール」で開催。総合ソリューションに組み込む新型POS(販売時点情報管理)システム、「ユニバージュ」などの特徴を解説した。
同総合ソリューションは「ユニバージュ」を軸に、従来細分化されていた業務をIPを通じて一元化できる。例えばホテル従業員は専用端末を通じて持ち回りのフロア状況の確認や顧客の情報を共有でき、多様化する利用客の要望にも対応しやすくなる。顧客側は予約状況や代金の確認などができる。
すでに中国などでは高級ホテルチェーンの「マンダリン・オリエンタル」「シャングリラ」「ペニンシュラ」などの一部でNECのソリューションの導入が開始されている。