フィリピン 2010年3月31日(水曜日)
通信サービスの質調査、当局が実施計画[IT]
国家通信委員会(NTC)はこのほど、フィリピン国内で有線・無線ブロードバンド・サービスを提供している通信会社を対象としたベンチマーク(基準)テストの実施を計画していると明らかにした。各社の通信速度や顧客の満足度を調べることを目的としている。
30日付ビジネスミラーによると、このテストの実施計画の背景には、各社が提供しているブロードバンド・インターネットの通信速度の遅さなどに対して、多数の苦情が寄せられていることがあるという。
NTCのダグラス・マリリン副委員長は、現時点で、ブロードバンド・インターネットの速度を調査する設備を備えていないとした上で、「設備を購入次第、テストの実施に踏み切る」との見通しを示した。
NTCは現在、同テスト実施に向けて、技術面に関する調査を行っているもようだ。
■通話サービスの調査も実施
一方で、通信委は現在、2,300万ペソの装置を投入し、携帯通信最大手のスマート・コミュニケーションズ、通信2位のグローブ・テレコム、サンセルラーを運営するデジタル・モバイル・フィリピン(DMPI)を対象にした携帯通信サービスの調査を実施。各社の電波の状況や通話障害などを調べているとしている。
調査対象となる地域は、◇マニラ首都圏などルソン地方◇ダバオ、サンボアンガなどミンダナオ地方◇セブなどビサヤ地方――など10地方。
NTCは、2008年9〜10月に首都圏内で同様の調査を実施。2,475回に及ぶ試験通話の結果、最も通話障害が少なかったのはグローブで、通話拒否が49回(1.99%)、通話切断が35回(1.42%)。スマートはそれぞれ、93回(3.79%)、35回(1.42%)、サンセルラーはそれぞれ、779回(17.05%)、48回(1.95%)だった。
また、電波受信率は、スマート(91.81%)、グローブ(86.58%)、サンセルラー(84.48%)。電波の安定性は、グローブが最も良く、スマート、サンセルラーが続いた。
一方、スマートは、「NTCが実施した調査は、不透明な点が多い」と主張した上で、同調査の結果を疑問視する姿勢を示した。