台湾  2010年4月12日(月曜日)
TSMCと鴻海、高水準の3月売上高[IT]

ファウンドリー(半導体の受託製造企業)世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の3月連結売上高は過去2番目の319億台湾元、1〜3月累計は市場予測を上回る922億元に達した。エレクトロニクス機器の受託製造サービス(EMS)世界最大手、鴻海精密工業も3月売上高が過去4番目と順調で、世界金融危機前のハイシーズンの水準を回復。電子大手で好調が目立っている。





TSMCが9日に発表した3月連結売上高は過去2番目となる319億1,900万元に上り、前月比5.9%増、前年同月比124.8%増だった。1〜3月累計は前期から横ばいの921億8,700万元で、市場予測の910億元を上回った。四半期として過去3番目。同社の第1四半期の目標890億〜910億元も大きく超えた。何麗梅財務長は「顧客が懸念しているのは、(TSMCの)生産能力不足」とし、積極的に増産を進めていると説明。売上高は受注が順調であることを裏付けた。

第2四半期も前期比増収となり、1,000億元を超えて過去最高に達する可能性もあると証券筋はみている。12インチウエハーの主要顧客である米クアルコム、エヌビディア、AMD、アルテラなどがTSMCへの発注を増やしており、今四半期もほぼフル稼働が続くという。第1四半期の稼働率は94%だった。

特に昨年末時点で10万枚の生産能力を持つ40ナノメートル製造プロセスの需要は大きく、現在80%以上のシェアを持つとされる。40ナノプロセスが売上高全体に占める割合は昨年第4四半期の9%から、今年第1四半期には10%に増えたようだ。年末には20%を占めそうだ。

■UMC、3月は1割増収

ファウンドリー世界第2位の聯華電子(UMC)の3月売上高は前月比9.8%増の94億8,000万元、1〜3月累計は前年同期比146.5%増、前期比3.7%減の267億1,500万元だった。減収幅は予測の範囲内だった。逆に3.7%減にとどまったことは、例年のローシーズンに反して同期の需要が旺盛だったためとする。

今四半期は、特に通信関連、グラフィック関連の需要が大きく、ICベンダーが生産を増やしていることから受注は満杯のようだ。前期比増収を予測している。

■鴻海、単月で過去4番目

鴻海の3月売上高は前月比49.2%増の1,569億6,600万元だった。単月では過去4番目となり、金融危機前のハイシーズン並みの水準に達した。同社は米アップルのタブレット端末「iパッド」を受託製造しているとされ、iパッド人気が増収に寄与したようだ。

1〜3月の累計は前期比6.3%減、前年同期比約50%増の4,147億7,300万元だった。

丁祈安・広報担当は「3C(コンシューマエレクトロニクス、コミュニケーション、コンピューター)製品の中でも、特にコンシューマエレクトロニクス製品の需要が大きい」と説明。iパッド販売は好調で、通年では出荷1,000万台の大台を超えるとの予測もあり、下半期も増収に貢献すると期待される。

さらに今後発売されるソニーの液晶テレビ、アップルの新「iフォン」も鴻海が製造しているとされ、通年目標である前年比3割増収も達成できそうだ。10日付経済日報、工商時報などが伝えた。

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