オーストラリア 2010年6月21日(月曜日)
DJsのCEO退任:女性問題が原因で[商業]
高級デパートのデビット・ジョーンズ(DJs)は18日、マキンズ最高経営責任者(CEO)が2度にわたり女性社員と「不適切」な関係を持ったとして、マキンズ氏との合意により雇用契約を終了したことを明らかにした。マキンズ氏は、5月末と6月8日に行われた社内行事の際に女性社員と不適切な関係を持ったという。地元各紙が伝えた。
DJsのサベージ会長が先週末、弁護士を通じて状況報告を受け、マキンズ氏を糾弾。マキンズ氏は「CEOとしてあるまじき」振る舞いに及んだことを認め、会社側と契約終了で合意に至った。
マキンズ氏は2003年にCEO職に就任し、DJsを世界有数の高級デパートへと成長させた。同氏のスキャンダル発覚と退任を受け、DJsの株価は一時4.65%安まで急落。同社の時価総額も1億700万豪ドルまで目減りしたが、18日の終値は前日比0.4%(2豪セント)安の4.49豪ドルに持ち直している。マキンズ氏就任時の同社の株価はわずか1豪ドルだった。
契約終了に伴い、マキンズ氏に支払われる退職金は現金と株式合わせて860万豪ドルとなる。同氏は当初、辞任を申し出たが、辞任した場合には短期および長期のインセンティブとボーナスの支払いも生じることになるため、会社側が双方の合意による契約終了を提示したという。
退職金の内訳は、現金が約200万豪ドルと、149万株のDJs株(660万豪ドル相当)。11年10月までの契約を満了した場合に獲得するはずだった370万株(1,600万豪ドル相当)については取得権を失う。
なお後任には、これまで店舗・営業部門を統括してきたザーラ氏が就任することがすでに決定している。
■セクハラ被害は増加傾向
一方、豪州では男女問わず、職場での異性へのセクシャルハラスメントに否定的な意見が圧倒的だが、豪人権・機会均等委員会(HREOC)に対するセクハラ被害の訴えは、05/06年度の347件から、08/09年度には547件に増加している。
同委が08年に女性会社員を対象に調査を行ったところ、約22%がセクハラ被害を受けたと回答する一方、問題を上層部などに報告したとする人は16%にとどまった。「セクハラ被害を受けたことはない」と回答した人に対して細かな質問を行ったところ、体に触るなどの不愉快な行為を受けたことがあると答えた人は20%に上った。
同委では、女性会社員がセクハラ被害を明らかにしないのは、失職するなどの2次被害が懸念されるためだとも指摘している。