タイ 2010年7月6日(火曜日)
車プレス部品の生産倍増へ:日系ダイア、12月新工場稼働[車両]
三菱商事とメタルワンが出資する自動車用プレス部品メーカー、ダイア・モダン・エンジニアリング・タイランドが工場を増設中だ。11月末に完成し、12月に稼働開始する。投資総額は7億6,770万バーツ。生産能力は2倍に拡大する。現工場がフル稼働で増産余地がないこと、取引先であるタイ国内の自動車メーカーの生産が好調で今後の受注増が予想されることから、事業拡張を決めた。
ダイア・モダンの工場は東部チョンブリ県アマタナコン工業団地にある。2004年に稼働した現工場は敷地面積4万6,000平方メートル、建屋面積1万2,000平方メートル。工場敷地内に新たに7,000平方メートルの工場を建設中だ。
サイドパネルやルーフ、フロア、ドアなどの大型外板を生産しており、現在の生産能力はプレス数にして年間180万ショット。新工場も同程度の生産能力を持つ。
橘靖久社長によると、新工場は08年11月に着工したが、リーマンショックの影響でタイ国内の自動車生産台数が激減したため、工事をいったん中断したという。今年に入り自動車各社の生産が急回復したため、2月に工事を再開した。
同社の生産量は昨年上期、一時的にピーク時の3分の1まで落ち込んだが、現在はフル稼働の状況まで回復した。主要取引先はタイ国内のいすゞ、三菱自動車、ホンダなどで、これらメーカーが今後、車種モデルチェンジや小型低公害車「エコカー」の生産開始など増産を計画していることから、需要増を見据えて新工場の建設を決めたという。
従業員は5月末時点で108人で、2直体制で勤務している。新工場では当初55人を雇用する予定だ。
昨年の売上高は9億5,000万バーツ。「今年は約2割増の12億バーツを目指す」(橘社長)という。
ダイア・モダンの資本金は3億バーツで、三菱商事が80%、メタルワンが20%を出資する。タイでメタルワンが出資する企業としてはほかに、◇コイルセンターのMCメタル・サービス・アジア・タイランド(チョンブリ県)◇メタルワン・ステンレス・タイランド(バンコク東郊サムットプラカン県)◇サイアム・ハイテク・スチールセンター(チョンブリ県)――などがある。
タイ工業連盟(FTI)自動車部会によると、タイの1〜5月の自動車生産台数は前年同期比97.3%増の62万116台と、約2倍に拡大。同部会は、年間生産台数目標を当初140万台と見積もっていたが、145万〜150万台に引き上げる可能性がある。