ベトナム・インドシナ  2010年7月16日(金曜日)
ズンクアット製油所で抗議行動:移転住民、不当な扱い訴え[政治]

中部クアンガイ省ズンクアット経済区で13〜14日、ズンクアット製油所建設のために土地を収用された住民数百人が、移転先で不当な扱いを受けているとして、製油所前などに押し掛け、当局に解決を求めた。同省人民委員会の指示で、同製油所での騒ぎは現在収まっている。14日付グオイラオドン電子版などが報じた。

住民が押し掛けた先は、ズンクアット製油所とポリプロピレン工場で、両工場の門前に集結して、業務を妨害した。

住民はもともと、ビンソン郡ビンチ村に住んでいたが、製油所の建設用地として土地を収用され、約10キロ離れたビンタインタイ村に移った。移転先の村で、国から支給された土地での耕作を、同村に以前から居住している住民(旧住民)によって妨害されているとして、当局に解決を求めている。

ビンタインタイ村人民委員会のチャン・ゴック・サン主席によれば、移転住民の訴えは事実で、村の旧住民はこの間、稲の冬春作では、移転住民の土地44ヘクタール余りを占拠、現在の夏秋作では21ヘクタールを占拠している。

移転住民が、しろかき(田を耕しならすこと)をすませて、もみまきをしようとした段階で、旧住民が田を横取りした。村は不法な農地占拠109件を認定して、行政処罰の決定を下しているが、旧住民はこれにまったく従おうとしないという。

■省主席が問題解決に

製油所などに押し掛けた住民は、14日午前10時ごろ、現場に現われたクアンガイ省人民委員会のグエン・スアン・フエ主席の「ビンチ村人民委員会に行くよう」との指示を受け入れて、いったん解散した。

フエ主席は現地で、省人民委員会の指導により土地占拠の問題を解決する方針を表明した。省はこのほか、耕作を妨害された移転住民に、1人1カ月15キロのコメを12カ月支給することなどを約束するとともに、住民に対して、今後製油所の業務を妨害することを厳禁した。

■旧住民も不満うっせき

ビンチ村からビンタインタイ村へ移転させられた住民は、343世帯(約2,600人)で、国から各種の移転補助を受けた上、製油所を運営する国営ベトナム石油ガスグループ(ペトロベトナム)からも、1世帯当たり5,000万ドン(2,630米ドル)を援助されている。

一方、ビンタインタイ村の旧住民は、移転してきた住民への土地の譲渡を強いられた上、国からの補助も受けられなかったことを不満として、新住民の耕作を妨害したとみられる。

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