シンガポール 2010年7月28日(水曜日)
四国産品の海外市場開拓加速:フェア開催で域内販促強化[食品]
四国4県が8月1日までシンガポール伊勢丹・スコッツ店で県産品を販売する「四国フェア」を実施中だ。4県合同で同フェアを開催するのは昨年に続き2回目。参加企業は前回から大幅に増加しており、四国ブランドの定番商品化、認知度向上を狙う。4県は海外市場の開拓加速へ向け協議会を設立しており、周辺地域への販促に意欲を示している。
香川県観光交流局県産品振興室の松浦邦治主任は27日、NNAの取材に対し「昨年は伊勢丹側から『こうした業者に出てほしい』といった要望を聞いて出展していたが、今年は各県でフェア参加を希望する業者を公募した。消費者の反応はとても良く、四国の物産品のリピーターも多い。健康意識の高まりを受け、本物志向の商品を求める人が多いと感じる」と話した。
四国フェアは同協議会、日本貿易振興機構(ジェトロ)、四国ツーリズム創造機構が共催した。4県が海外販路開拓のため先ごろ「四国4県・東アジア輸出振興協議会」を設立して以来、日本国外で行う初の大型イベントとなる。出展業者は昨年の計16団体から、今年は27団体に増えた。県別の出展業者は徳島5者、香川6者、愛媛9者、高知7者。昨年は四国4県で約1,800万円の売り上げを計上しており、今年はさらにこれを上回る2,600万円を目標に掲げている。
4県はシンガポールのほか、中国・上海でもスーパーに四国産品常設売り場やアンテナショップを設けるなどして東アジアへの輸出強化に共同で取り組んでいる。6月には東アジアで一層の販路拡大を図るため四国4県・東アジア輸出振興協議会を設立した。県によって海外で強みを持つ販売ルートが異なることから、4県がそれぞれ持つネットワークを生かして海外市場開拓を加速させる方針。将来的にはシンガポールや上海だけでなく、周辺地域も視野に入れて販促を進める意向だ。
■12年まで開催
フェアで販売しているのは、メロンやみかん、ぶどう、アスパラガスなどの青果物、水産・果実加工品、麺類、菓子類、味噌などの調味料類、アイスクリーム、酒類など。今年は徳島の芋ようかんや愛媛県のフルーツゼリー、梅酒、じゃこ天、海鮮丼、高知県の日本酒、煎茶(せんちゃ)、ラーメンなどを初めて出展した。昨年に引き続き香川や高知、徳島の野菜・果物、香川や徳島のうどん、香川の菓子なども販売している。このほか昨年同様、スーパーの一画で四国観光コーナーを設け、ポスター掲示やパンフレット配布などを通じて名所、見所をPRする。
今年のフェアで幹事を務める高知県の産業振興推進部地産地消・外商課の揚田徹主幹によると、スコッツ店ではすでに高知のアイスクリームや香川の讃岐うどん、徳島のそうめんなど複数の四国の食品を常設販売している。今回のようなフェアでより多くの県産品を紹介することで、シンガポールで四国ブランドの定着化を図りたい考えだ。
スコッツ店では3年ほど前から香川が果物や加工品などを販売してきた。2008年には香川とシンガポール伊勢丹が県産品の販売振興を目的とした申し合わせを交換しており、同店で香川県フェアを複数回実施している。昨年から始まった4県合同でのフェア開催も、香川の出展がきっかけとなった。四国フェアは2012年まで4回開催することが決まっている。