シンガポール  2010年7月29日(木曜日)
景気回復で旅行需要が大幅増:6月の訪日者数、過去最高を記録[観光]

日本政府観光局(JNTO)は、6月のシンガポールからの訪日者数(推計値)が単月で過去最多を更新したと発表した。今月も前年同月比2〜3割増加するとの見通しを示しており、実現すれば9カ月連続のプラス成長となる。観光だけでなく商用の訪日者数も回復基調にあるという。

6月の訪日者数は前年同月比2倍の1万7,600人で、2008年同月から2年ぶりに過去最高を記録。景気回復や学校休暇期間を背景に旅行需要が拡大した。新型インフルエンザ(H1N1型)の感染拡大、景気低迷、円高とマイナス要因が重なった昨年からの反動もあり、プラス成長は8カ月目となった。

JNTOシンガポール事務所の清水泰正次長は28日、NNAの取材に対し「旅行代理店からは団体旅行の売れ行きが期待以下だったとの声を聞く一方、個人旅行者は大きく拡大している。以前にも日本を訪れたことのある旅行者は代理店を経由せず個人で旅程を組めることを考えれば、リピーター層が増えているものとみられる。商用客も回復基調にある」と述べた。

また、シンガポール人の「YokosoJapan大使」ジョージ・リム氏が今年3月に発行した個人向け旅行ガイド「DIY日本旅行ガイドブック」が、旅行意欲の増大に貢献しているもよう。同ガイドは日系の旅行代理店で販売されており、価格は15Sドル。

今月以降について、清水次長は「7月は引き続き前年同期に落ち込んだ反動から20〜30%増となるものの、8月は例年出国者数が減少する時期であるため大きな増加は見込めない」との見通しを示した。

今年1〜6月(上期)の累積訪日者数は前年同期比44.0%増の7万7,400人。主要15市場の中では、急回復している韓国、中国に次いで3番目に多い数値となった。

■マイナス要因解消へ

航空業界では、燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)や航空運賃の値上げ、座席供給量の不足といったマイナス要因が依然として続いている。燃油サーチャージは現在、日系航空会社で往復9,000円、地場系が同1万5,000円。航空運賃は昨年の安かった時期と比べて3割程度上昇している。

ただ、清水次長は「10月末のシンガポール〜羽田便就航後は座席供給量が1.5倍になり、さらに各社が同便向けのキャンペーン運賃を提供していることから、10〜12月の年末時期に日本旅行需要がさらに拡大すると期待している」と語った。

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