フィリピン 2010年7月30日(金曜日)
丸紅と清水建設、比気象レーダーを受注[経済]
丸紅は29日、清水建設とのコンソーシアムを通じて、フィリピンの「気象レーダーシステム整備計画」のシステム導入を受注したと発表した。昨年10月に日本、フィリピン両政府が交換公文に署名した日本政府の防災・災害復興支援無償資金協力案件で、受注総額は約30億円。
丸紅の広報部報道課がNNAに説明したところによると、この事業では、気象レーダーの設置に加え、観測・情報転送システムを構築し、台風被害の軽減を図る。丸紅が資材の調達を行い、清水建設が建設を担当。今月中に着工し、2013年9月の完工を見込む。
気象レーダーの設置場所は、◇ルソン島北部カガヤン州アパリ◇ビコール地方カタンドゥアネス州ビラク◇東部ビサヤ地方イースタンサマール州ギウアン――のフィリピン東部太平洋岸3カ所。このほか、マニラ首都圏ケソン市のフィリピン気象庁(PAGASA)本部に気象情報の表示システムを設置し、レーダーで得た情報を無線LAN通信で気象庁本部に転送する。
レーダーは日本無線が設計・製造。ドップラー機能を有するレーダータワーの高さは約30メートル。日本の外務省国際協力局の担当者は先に「既存システムの老朽化が進んでおり、新システムの導入により、飛躍的な観測能力の向上が見込める」と説明していた。
丸紅はフィリピン以外にも、モンゴルで1999年、ラオスで06年にそれぞれ気象レーダーを導入した実績を持つ。