インドネシア 2010年8月10日(火曜日)
ホンダ二輪 シェア55%目標:3年内に、若年層取り込み図る[車両]
二輪車大手アストラ・ホンダ・モーター(AHM)は9日、向こう3年以内に市場シェアを現在の47%から55%に拡大する目標を示した。同日には、AHMの企業哲学を示す新しいスローガン「ワンハート」と、スポーツタイプ車「メガプロ」(排気量150cc)の新型投入を発表している。
堀祐輔社長は、ホンダの二輪車市場のシェアが60%を超えるタイやベトナムなどと比べて、インドネシアは「満足できるレベルにない」と指摘。全世界の若者から支持を得ているホンダ二輪車のイメージが国内では十分に浸透していないため、ブランド展開の中で企業の姿勢を伝えるキャンペーンを開始すると説明した。ホンダのタイ現地法人が2004年から行っている「+フリーダム」キャンペーンを前例に挙げている。
これまでCSR(企業の社会的責任)として「若者の夢をサポートする」活動を行ってきており、今月末からはブランド・メッセージを販売促進などのキャンペーンや広告と連動して発信することで、企業の姿勢として前面に押し出すという。
堀社長は、1〜7月の出荷台数が200万台を超えて好調と指摘した上で、今年通年の二輪車市場は710万〜720台と予想し、AHMの販売目標は330万台(シェア46.5%)と述べている。
中村隆販売担当取締役によると、1〜7月の販売台数(出荷ベース)は200万251台。7月単月は過去最高の33万4,742台を出荷した。イスラム教の断食明け大祭(イドゥル・フィトリ)前には例年、販売増が見込めると指摘し、今月の出荷台数が7月の記録を更新するのは確実と見通している。
■スポーツ車は40%目標
AHMは同日、スポーツタイプ車メガプロの新型投入を発表した。モデルチェンジは2006年以来となる。月間1万5,000台の販売を目指す。
メガプロ、「タイガー」(200cc)と「CS1」(125cc)の3車種で、今年は200cc以下のスポーツ車市場でシェア40%の獲得を狙う。1〜7月は市場全体が35万6,710台。ホンダは8万9,195台のシェア25%となっている。
本田技術研究所二輪R&Dセンターの鈴木誠主任研究員は、インドネシア専用車種だったこれまでのメガプロと異なり、世界戦略車をインドネシアに合わせた仕様にして投入したと説明。5月に「ユニコーン・ダズラー」として投入発表したインドに次ぐ2カ国目となる。来週から供給を開始する。
新型メガプロの特徴は、▽150ccでトップクラスの燃費と出力を実現した新エンジン▽新設計フレームによるシャーシの高い剛性▽扱いやすさと動力性能の両立▽スポーティーな外観▽デジタルメーターなどの仕様装備――と指摘している。
ジャカルタでの販売価格は、1,830万〜1,950万ルピア(警察登録料込み)となる。
AHMの堀社長によると、新型は部品の国内調達率が旧型の65%から96%に拡大している。