マレーシア 2010年8月16日(月曜日)
ハイコム、VW車を現地生産:ペカン工場で、年明けにも開始へ[車両]
複合企業のDRBハイコムは13日、ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)と共同でVWのモデルをマレーシア国内で完全ノックダウン(CKD)生産することで基本合意したと発表した。VWをめぐっては、国民車メーカーのプロトンも提携交渉をしていたが、今年6月にVW側の意向で交渉を中止したと明らかにしていた。
DRBハイコムのモハド・カミル・ジャミル社長とVWのクリストフ・スパセルフ海外製造グループ担当上級副社長がシンガポールのVWセンターで覚書(MOU)を交わした。
モハド社長は「マレーシアでVWモデルの共同生産を目指すとともに、VWの国内での販売活動、市場認知度も強化する」とコメントした。最終合意の締結目標時期は明らかにしていない。
ハイコムはVWからCKDモデルの製造・組み立て権を取得し、パハン州ペカンに持つ工場でCKD生産する計画。VWは既存の現地法人VWグループ・マレーシア(VGM)を通じて完成車を買い上げた上で販売する。
モハド社長は「傘下の部品製造会社とともに、VWの現地化プログラムに包括的に参画していく」と意欲を示した。「欧州最大の自動車メーカーの進出は、地域経済開発『東海岸回廊経済地域(ECER)』に沿った地域の自動車ハブ構想も後押しする」と期待を示した。
■まずは3車種か
14日付ビジネス・タイムズ(電子版)によると、ナジブ首相は13日にペカンでDRBハイコムのイベントに出席。スピーチの中で、同工場でVWの3車種の生産を来年1〜3月までに開始することになると明らかにした。首相は先の海外休暇中にVW幹部と面会していたという。
VGMのアンドレア・プリンツ社長は今年3月、マレーシアでCKD生産を行う場合の生産車種について「ゴルフGTIやビートルなど人気車種が含まれるだろう」と語っていた。
VWのマレーシアでの販売台数は2008年が920台、09年が885台、今年は1〜6月で668台を販売した。今年は昨年の2倍を目指すとしている。