オーストラリア 2010年8月17日(火曜日)
建設レイトン増収増益:背景に豪州の景気回復[建設]
建設大手レイトン・ホールディングスは16日、2009/10年度通期(09年7月〜10年6月)決算を発表した。売上高は前年比10%増の145億5,960万豪ドル、純益は同39%増の6億1,195万豪ドルだった。豪州経済の回復が業績を押し上げた。ただ、連邦政府による景気刺激策による効果は薄れ始めているという。
売上高の内訳は、◇建設事業(同8.2%増の86億5,957万豪ドル)◇鉱業関連(同5.6%増の48億6,140万豪ドル)◇不動産開発(同769.0%増の2億1,786万豪ドル)◇その他(同33.8%増の8億300万豪ドル)――。地域別では、豪州(太平洋州含む)が同6.4%増の121億8,752万豪ドル、アジアが同30.5%増の23億7,200万豪ドルとなった。
グループ全体での売上高は同2%増の186億4,200万豪ドルだった。内訳はティース・サービシズが同22%増の66億2,100万豪ドル、レイトン・コントラクターズが同8%減の52億7,200万豪ドル、ジョン・ホランドが同2.2%減の36億2,100万豪ドル、レイトン・インターナショナルが同26%減の17億5,100万豪ドル、レイトン・アジアが同69.7%増の11億4,900万豪ドルだった。
また、決算報告書によると、業績は今後拡大する見通しだ。中国やインドで鉄鉱石や石炭、原油需要が拡大していることに加え、世界各国・地域で景気が回復しているためだという。
■5年以内に純益10億豪ドルに
一方、キング最高経営責任者(CEO)は決算発表前に、全国紙オーストラリアンから受けたインタビューでは、向こう5年以内に純益を約10億豪ドルまで高めることが可能との見解を明らかにしていた。
市場では中東事業が懸念材料といわれているが、キングCEOは、中東市場での事業環境の厳しさが倍増していることを認めながらも、「昨年に、15年までに売り上げを300億豪ドル、受注高を500億豪ドル、純益を10億豪ドルまで高めるとの抱負を掲げたが、現時点で達成は可能」とコメントしている。
レイトンは2007年に8億7,000万豪ドルを投じて、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイに拠点を置く建設大手アルハブトゥールと合弁でアルハブトゥール・レイトン(AHL)を設立。中東事業の売上高が全体の6%を占めるまでになっていたが、世界的な金融危機で同地域の建設業界が悪化。豪州国内の商業不動産市場の低迷も懸念材料となり、レイトンの株価は下落していた。