タイ 2010年8月19日(木曜日)
小型プロジェクターを投入:パナソニック、アジア向けに開発[IT]
「パナソニック」ブランドのAV(音響・映像)製品を販売するパナソニック・シュー・セールス(タイランド)は18日、小型プロジェクター「プロ5000」シリーズ2モデルを発売した。プロジェクターとしては初めて、アジア各国の現地スタッフを中心とした開発チームを立ち上げ、アジア市場に特化した商品開発を試みたという。【南堂知子】
新製品は、LCD(液晶)プロジェクターのエントリーモデル「PT−LB1EA」「PT−LB2EA」の2モデル。光出力はそれぞれ2,200、2,600ルーメンで、販売価格は2万8,900バーツ、3万900バーツ。重量は両モデルとも2.3キログラム。価格競争力を高めるため、プロジェクターとしては初めて中国で生産する。タイのほか、マレーシア、ベトナム、インドネシア、インドなどに投入し、アジアで月3,000台の販売を目指す。
シンガポールに拠点を置く、パナソニックのアジア太平洋統括会社パナソニック・アジアパシフィックの三石堅太郎アシスタントマネジャーによると、新製品の投入にあたり、パナソニックグループのアジア各国の現地スタッフを中心とした開発チームを結成。意見を交換し、各国の顧客ニーズに的確に対応できる製品を1年かけて開発した。各国事情に合わせた商品開発は家電製品では進んでいるが、法人向け販売が中心のプロジェクターでは同社初の試みという。顧客の反応をみて、今後の製品開発につなげる方針だ。
電圧が不安定な地域で自動的に電流を最適化できる機能や、待機中の消費電力を抑えた省エネ性などが特徴。教育機関や中小企業、レストランなどをターゲットに売り込む。
過去2〜3年は、他社との差別化を図るために光出力3,000ルーメン以上のハイエンドモデルの販売を強化してきたため、小型・低価格帯製品の投入は2007年以降で同モデルが初となる。経済成長が急激に進むアジアのプロジェクター市場は年20%の割合で拡大しており、14年までこの傾向が続くと予測。金額ベースで市場の52%を占めるエントリーモデルのラインアップを強化し、より幅広い顧客層を取り込みたい考え。
一方、タイのプロジェクター市場は現在10万台規模とみられ、首位は台湾のエイサーでシェア24%を占める。パナソニックは今年、市場シェア10%の獲得を目指す。売上高目標は3億バーツ。