インドネシア 2010年9月8日(水曜日)
国営ガス 利回り世界最高:公益業界で、5年間に6割[公益]
米ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)が7日発表した世界の712社の5年間の総合株主投資利回り(TSR)ランキングで、国営PGNが利回り6割を超えて10位に入った。公益企業では世界で最高の利回りを記録したという。
ランキングは2005〜09年のTSRを平均したもので、PGNは61.7%となっている。昨年末時点の時価総額は103億米ドル(8,670億円)という。今年6月末時点のTSRはマイナス0.6%だが、05〜09年の平均が上位10位に入った企業では、6位に入った香港の日用品会社の康師傅(ティンイー)のプラス1.7%には劣ったものの、ほかの8社よりも減少幅が少なかった。
PGNのTSRを構成する5年間の指標は売上高成長率が36%、粗利益率が9%増、EBITDA(利払い、税金、償却前利益)マルチプル増減が10%増、配当利回りが3%、株式が2%減、ネット負債5%増となっている。
総合首位は、香港の通信会社騰訊(テンセント)で、TSRが106.3%に達した。上位10社は、香港企業が2社、中国企業が4社、インド、インドネシア、韓国企業が各1社となり、すべてが新興国の企業となっている。
BCGは、今年のランキング報告書に含まれた142社のうち、57%に当たる81社が発展途上国の企業と説明している。同社は、先進国の成長率が平均を下回る時代に入ったと指摘し、2015年までの先進国・地域の平均成長率は2.4%と予想した。ただ、新興国は高成長を達するものの、先進国の成長を引き上げることはできないと見通している。
インドネシアからランク入りしたのは、PGN以外に自動車大手アストラ・インターナショナルが業界の世界3位に入っている。05〜09年の平均TSRが34.7%だった。時価総額が153億米ドルで、今年6月末時点のTSRは41.7%と業界の上位10社中で最大の伸びとなっている。
5年間の指標は売上高成長率が20%、粗利益率が5%増、EBITDAマルチプル増減が6%増、配当利回りが3%、株式増減がゼロ、ネット負債が1%増だった。
■ガス鉱区の権益取得も
一方、ビスニス・インドネシアによると、PGNはガス調達量の確保に向け、国内でガス鉱区の権益を保有する意向を明らかにしている。
ワヒド秘書室長は、権益を取得する対象として生産中か、間もなく生産を開始する鉱区と説明。具体的な鉱区名は明らかにせず、取得の資金は必要な規模に応じて内部留保か外部からの調達を決定すると語った。また、東ジャワ州や北スマトラ州などガス需要の高い地域で輸送用と供給用のパイプラインを追加敷設したいと述べている。同社のガス供給先は35〜45%が発電用で、残りが製造業となっている。