フィリピン 2010年9月9日(木曜日)
液晶テレビ売上高、40%増:ブラウン管の販売は減速[家電]
昨年から今年にかけて、フィリピン国内の家電製品の売上高は前年同期比29.6%増加し、アジア各国の水準17.4%(894万米ドル)を12ポイント以上上回った――このような結果が、独系市場調査会社GfKアジアの調査で分かった。特に、液晶(LCD)テレビの売り上げが好調に伸びているもようで、売上高成長率は39.8%に達しているという。ビジネスワールドなどが伝えた。
GfKは、昨年7月から今年6月にフィリピン、シンガポール、マレーシア、タイ、ベトナム、インドネシア、韓国、台湾、香港のアジア9カ国・地域を対象に、家電製品の売上成長率に関する調査を実施した。
GfKで地域会計責任者を務めるジャスミン・リム氏によると、調査対象国全体における家電製品の売上高は、前年同期比17.4%増加。なかでも、人気が拡大している液晶テレビの売上成長率は40%に達し、金額にして530万米ドルに上った。
フィリピン国内の電気製品の売上高は、前年同期から29.6%増加。調査対象国の水準17.4%を上回った。対象国全体でも人気が拡大する液晶テレビの売上成長率は39.8%で、前年同期の25.4%から14ポイント以上増加した。
液晶テレビの売り上げが伸びた一方で、ブラウン管(CRT)テレビの売上成長率は25.1%と、前年同期の40.3%から鈍化した。フィリピン、インドネシア、ベトナム、タイでは、現在もブラウン管テレビが電気機器市場シェアの18〜45%を占めているが、売り上げは急激に減速しているという。これらの国で、液晶テレビが徐々にブラウン管テレビに取って代わりつつある形だ。
また、フィリピン国内では、液晶テレビに加え、ポータブルメディアプレーヤーの売上成長率が13.3%と、前年同期の9.6%から増加。一方、家庭用音響システム、DVD(デジタル多用途ディスク)プレーヤーの売上成長率は、それぞれ1.3ポイント、0.9ポイント落ち込んだ。
リム氏は、「景気は停滞しているが、アジアの家電製品産業は、積極的な市場進出を通じて、今後も継続的に成長するだろう」との見解を示している。