インドネシア 2010年9月23日(木曜日)
中部電力 スノロLNG調達:年100万トンを13年間[資源]
中部電力は22日、計画される中部スラウェシ州ドンギ・スノロの液化天然ガス(LNG)施設から年間100万トンを13年間購入すると発表した。三菱商事が参画する同事業で初の供給先となる。また中部電力は、同施設を開発する3社とLNG販売会社を設立し調達するLNGを第3者に販売することも可能にするという。
中部電力がドンギ・スノロ産のLNGを購入するのは2014年下半期〜27年12月で、三菱商事が51%を出資するドンギ・スノロLNG(DSLNG)と今後売買契約に調印する見通し。契約額は明らかにしていない。
中部電力は豊富なエネルギーを有し、地理的にも近いインドネシアからの長期LNG購入が同社顧客へのエネルギー供給の安定性向上に貢献すると説明した。ドンギ・スノロの埋蔵量はLNG換算で4,600万トンが確認されている。
同社のインドネシアからの既存契約は、東カリマンタン州ボンタンの施設だけで、1973年の契約で年間215万トン、81年の契約で年間165万トンの計380万トン。73年契約の期限は今年12月、81年契約は来年3月で期限となる。既存契約の再延長として、2011〜15年に95万トン、16〜20年に63万トンを購入する。
また、来年からは西パプア州タングLNG施設から15年までの5年間に最大200万トンを調達する。今回決定したドンギ・スノロの100万トンを加えると、15年時点のインドネシアからの調達量は最大395万トンとなり、現行契約をわすかに上回る。16年にはタング、ドンギ・スノロの契約が更新されなかった場合は63万トンまで低下することになる。
■全量の販売も可能
中部電力がドンギ・スノロから購入するLNGについては、販売会社を通じて第3者に販売することも可能になるという。販売会社は、三菱商事のほか、DSLNGに20%ずつ出資する地場上場石油メドコ・エネルギー・インターナショナルと国営石油プルタミナも出資する見通しで、「大幅な柔軟性」を得ると説明している。調達する10万トンすべてを第3者に販売することも可能で、新たなエネルギー事業の展開に寄与すると説明している。
中部電力がLNG販売会社を設立するのは初めてで、4社の出資比率や、これ以外の企業からの出資も募るかどうかなどは今後協議していく。