オーストラリア 2010年9月27日(月曜日)
BHPが最終投資決定:WA州天然ガス開発で[資源]
資源大手BHPビリトンはこのほど、米アパッチ・エナジーと合弁事業で進めている西オーストラリア(WA)州マセドン(Macedon)の天然ガス開発計画への投資を最終決定した。投資総額は15億米ドル(約1,275億円)になる見通し。BHPの権益保有率は71.43%。25日付シドニー・モーニング・ヘラルドが伝えた。
WA州当局による環境承認をすでに取得していることから、4つの油井生産を近く開始するとみられている。1日当たりの合計ガス生産量は、現在の州内ガス生産量の約4分の1に相当する2億立方フィートに達する見込みだ。
マセドン油田はエクスマウス海盆オンスローの西方100キロメートルに位置する。ガスの埋蔵量は4,000億〜7,500億立方フィートで、2013年の供給開始を目指している。
同社の石油部門責任者であるイエーガー氏は今回の決定について、「ガス供給量が不足するなか、地元鉱業界からの需要に十分に応えることが可能になる」とコメント。マセドン・プロジェクトにより「中長期的な州内のガス供給の安定を図る」との抱負を明らかにし、これを足がかりに州内での石油事業を拡張する意向も示した。
BHPの株価は24日、前日比0.46%安の39.04豪ドルで引けた。前年同月(37.72豪ドル)比では3.5%高だったものの、3年前(42.83豪ドル)比8.8%安となった。
■サントス事業の可否決定は来月
一方、石油大手サントスと英天然ガス大手BGが、クイーンズランド(QLD)州で進めている液化天然ガス(LNG)プロジェクトについては、来月にも連邦政府が可否決定を下す見通しとなっている。
バーク環境相が22日、サントスとBGが個別に開発を計画するQLD州グラッドストーンとカーティス島を視察。開発により地下水と地元農業に悪影響が及ぶことを懸念する市民代表らと面談した。
同相は23日、10月11日に環境認可についての判断を示すとしたギャレット前環境相の方針を継承すると発言。環境省からの報告書を待って決断を下す考えを示した。
サントスとBGの開発計画をめぐっては、与党・労働党と連立する環境政党グリーンズ(緑の党)が反対を表明している。グリーンズのブラウン党首は総選挙までにサントスとBGの開発予定地を2回視察。農業用地と水源を保護する確かな法的枠組みができるまで開発を保留することを求めており、バーク環境相の決定いかんでは、労働党との連携に影響を与えかねないとも指摘されている。