オーストラリア  2010年9月28日(火曜日)
企業の広告投入額11%増:上期好調、景気回復背景に[媒体]

調査会社ニールセン・カンパニーが実施した調査で、企業の広告投入額が2010年上半期(1〜6月)は47億8,000万豪ドルと、前年同期に比べ11%増えたことが分かった。金融危機の影響で低迷していた企業の広告支出額の拡大は、豪州の景気回復を裏付けする形となった。27日付オーストラリアン・ファイナンシャル・レビューが伝えた。



広告投入額・上位25社では、前年同期比16%増の10億6,000万豪ドルに回復した。バンクーバー冬季五輪や、サッカー・ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会など国際イベントの開催により、マーケティング費用として広告支出額を拡大する企業が多かったという。

トップは西オーストラリア州複合企業ウエスファーマーズ(同16%増の1億1,000万豪ドル)、2位はハービー・ノーマン(7,500万豪ドル)、3位は連邦政府(7,000万豪ドル)だった。自動車広告に限定すると、トヨタが同29%増の3,340万豪ドルで首位。韓国の現代自動車(2,240万豪ドル)、ホールデン(2,110万豪ドル)が続いた。

金融サービス部門の部門別の広告支出額は、オーストラリア・ニュージーランド(ANZ)銀(同19%増の2,380万豪ドル)がトップ。以下、◇コモンウエルス銀(CBA、26%増の2,150万豪ドル)◇ナショナル・オーストラリア銀(NAB、70%増の1,810万豪ドル)◇ウエストパック銀(4%増の1,380万豪ドル)◇アメリカン・エキスプレス(85%増の1,320万豪ドル)◇セントジョージ銀(13%増の1,210万豪ドル)◇ING(31%増の1,090万豪ドル)――が続いた。

媒体別支出をみると、テレビが同16%増の18億1,000万豪ドル、新聞が同8%増の15億4,000万豪ドル、ラジオが同7%増の3億1,600万豪ドルだった。一方、映画は同7%減の3,400万豪ドルに落ち込んだ。

ニールセンのパシフィック・メディア事業部のコーネリアス社長は、「前年同期に比べると2ケタ成長となったものの、金融危機前の水準には達していない。2008年上半期に比べると1〜2%減となっている」と説明。ただ、08年は企業による広告投入額の水準が高かったことから、今年も好調な実績が期待できるとみている。

■通年でも好調維持

また、コーネリアス社長は、今後の見通しについて、「7〜8月は前年同月比で12〜13%増となっており、上半期よりも伸び率が高い」と指摘。年末商戦に向け小売業界が、どこまで広告予算を支出するかも大きなカギを握っているという。

小売業界が占める広告投入額は、全企業の21%。上半期には前年同期比10%増の10億豪ドルだったことから、下半期(7〜12月)にはさらに高い伸び率が期待されている。



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