インドネシア 2010年9月28日(火曜日)
りそな銀、5千億ルピア確保:原資調達強化へ中期債も検討[金融]
りそなプルダニア銀行は27日、マレーシア系銀行のバンクCIMBニアガと3,000億ルピア(28億2,500万円)のコミットメント・ライン契約を締結した。きょう28日には英スタンダード・チャータード銀行とも2,000億ルピアの契約を交わし、合わせて5,000億ルピアの調達枠を確保する。りそなは中期債(MTN)の発行も検討しており、合わせて1兆ルピア以上の原資を確保する方針だ。
りそなプルダニア銀の宮本昭洋社長によると、CIMBニアガ銀との契約期間は1年間で、昨年10月に締結した2,000億ルピアのコミットメント・ライン契約の枠を拡大して延長することになる。スタンダード銀とは、昨年10月に交わした1,000億ルピアの融資受入に続き、2,000億ルピアで2年間のコミットメント・ライン契約を締結する。
このほか、シンガポール系のバンクOCBC・NISPとも4,000億ルピアのコミットメント・ライン契約締結に向けて協議中という。また年末と来年春先に計2,350億ルピアのMTNが償還期間の3年目を迎えるため、新たに3,000億ルピア程度のMTN発行を検討していると明らかにしている。MTNの発行時期は未定としたものの、すべて合わせれば1兆2,000億ルピアの原資確保となる。
■日系銀の役割高まる
宮本社長は、労働力が豊富で中国と比べ賃金の安いインドネシアがチャイナ・プラスワンの最有力候補になっているとの認識を提示。アジアの中で投資先のシフトが始まっており、国内で日本の銀行の役割は高まっていると指摘した。ただ43.42%を出資する親会社のりそな銀行などから米ドルの支援はあるもののルピアは自ら調達しなければならないため、CIMBニアガ銀との契約などは原資調達の多様化の一環と説明している。年内は政策金利(BIレート)が6.5%で据え置かれると見通した上で、来年以降の金利上昇を見据え、金融引き締めでも同行の資金基盤が揺るがないよう努めていると語った。
一方、CIMBニアガ銀のファジル取締役(資金・資本市場担当)は、りそなプルダニア銀と1年前に契約を結び、良好な関係を築けたため契約を延長することにしたと指摘。ほかの日系銀行とも取引はあるものの同様の契約は同行だけと述べている。
りそなプルダニア銀資金部の松浦直樹部長によると、8月末時点の貸付残高は、2兆7,004億ルピア、2億9,880万米ドル、15億7,500万円の計5兆5,730億ルピア。年初比で16.8%、前年同月比で22.8%の増加となっている。ポートフォリオは日系と非日系企業向けがほぼ半数ずつで、今後もこの割合を維持する方針を示している。非日系企業では、韓国や中国の製造業者からの需要が高まっていると指摘した。
宮本社長はまた、先に示していた日本人観光客の多いバリ島ングラライ空港で両替サービスを行う計画について、同空港の管理会社と協議中なものの開始時期は未定と語っている。