オーストラリア  2011/07/29(金曜日)
豪住宅価格、年収の7倍に上昇:2015年以降に買い時か[建設]

豪州の住宅価格が、平均年収の7倍以上の水準にまで上昇していることが、保険大手AMPと国家社会経済モデルセンター(NASTEM)の調査で明らかになった。都市部に加え郊外でも住宅価格が上昇しているという。ただ、今後は賃金上昇が住宅価格の上昇を上回り、2015年以降からが「買い時」になるとみられている。

同調査によると、豪州国内の住宅価格(中央値)は、2001年と比べ147%上昇の41万7,000豪ドル(約3,590万円)だった。この価格は、豪州の平均年収の7.3倍に相当し、01年の同4.7倍から大幅に上昇した。

平均年収に対して住宅価格が最も高かった都市はシドニー(8.7倍)で、次にメルボルン(7.9倍)、アデレード(7.7倍)が続いた。州別では、 ◇ニューサウスウェールズ(NSW)州(8.1倍)◇ビクトリア州(7.3倍)◇クイーンズランド(QLD)州(6.7倍)◇南オーストラリア州(7.4倍)◇西オーストラリア州(7.1倍)◇タスマニア州(6.6倍)◇北部準州(5.8倍)◇首都圏特別区(6.2倍)――だった。

住宅価格と平均年収の大きな開きは、01年には主に住宅価格の高いシドニーでみられた傾向だったが、現在はほかの主要都市に加え、NSW州のウーロンゴンやニューキャッスル、QLD州のゴールドコーストやサンシャインコーストなどの郊外でもみられるという。

AMPキャピタル・インベスターズのオリバー主任エコノミストは、「豪州の住宅価格が暴落することは考えにくいが、明らかに価格が実際の価値を上回っている」と指摘。向こう10年間の住宅価格は賃金上昇を下回る緩やかなペースで上昇し、15年には5.5倍程度まで低下する見通しだという。

同調査によると、初めて住宅を購入する年齢も上昇傾向にあり、30歳以下で購入した人は全体の37%で、01年の39%から低下した。また住宅ローン借入額については平均28万豪ドルとなり、01年の13万1,000豪ドルから上昇。その結果、住宅を購入した家庭の60%で、給料の30%が住宅ローン支払いに充てられることになり、支払いへのストレスが高まっているという。同エコノミストは、それでも家賃を払い続けるよりは良く、株式投資よりも良い投資だと指摘した。

■商業不動産は明暗

一方、商業不動産部門では、オフィス向けが値上がりを続ける一方で、小売りなど店舗向けが下落するようだ。ナショナル・オーストラリア銀(NAB)の調査によると、オフィスの不動産価格は12年6月までの1年間で前年比1.6%上昇し、13年6月には同3.5%上昇する見込みだという。一方小売り向けでは、12年6月までに同0.5%下落した後、13年6月には同0.8%上昇するという。

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