インドネシア  2012/01/16(月曜日)
自動車販売、昨年は17%増の89万台に[車両]

インドネシア自動車製造業者協会(ガイキンド)がまとめた昨年通年の国内自動車販売台数(出荷ベース、確定値)は、前年同期比16.9%増の89万4,180台だった。東日本大震災やタイの洪水などの影響を受けたものの2桁成長を確保し、過去最高を更新した。ガイキンドは今年の成長率について、欧米信用不安の悪化や補助金対象石油燃料の供給制限が実施されることなどから、1桁に鈍化するとの見通しを示している。



昨年は7月に単月で過去最高の8万9,056台を記録するなど引き続き販売は好調だった。東日本大震災やタイの洪水被害で完成車や部品の調達が困難になったことが響いたが、上位12ブランド中1ブランドを除き2桁成長を達成した。

首位のトヨタ自動車は10.7%増の31万674台。2度の災害で減産を強いられたことが響き、シェアは目標としていた36.0%を下回る34.7%にとどまった。2位はダイハツ工業で17.7%増の13万9,544台、3位は三菱自動車(三菱ふそうトラックバスを含む)で26.2%増の13万4,416台、4位はスズキで32.8%増の9万4,569台だった。上位4ブランドの順位は変わらなかった。

上位12社のうち順位に変動があったのは3社。日産自動車は前年比49.5%増の5万6,137台を売り上げ、昨年の6位から5位に浮上し、シェアは4.9%から6.3%に拡大した。これに対してホンダは26.0%減の4万5,416台。震災やタイ洪水の被害が大きかったため5位から6位に1ランク落とし、シェアは8.0%から5.1%に縮小した。このほか現代自動車が33.6%増の4,786台と好調で14位から12位に順位を上げた。

主要ブランドで最も伸びが高かったのはフォード。順位は9位で変わらなかったものの、76.6%増の1万5,670台と急成長した。マツダも48.6%増の8,933台となり、フォード、日産に次ぐ高い伸び率を示した。

韓国勢は起亜自動車も38.6%増の9,081台となり、現代自動車とともに30%台の高い伸びをみせた。このほか、商用車に強いいすゞ、日野自動車の販売も好調に推移した。

昨年12月の販売台数は前年同月比14.7%増の8万325台となり、2カ月ぶりに8万台を上回った。ただ、タイ洪水の影響から完全に回復していないメーカーも多く、今後も引き続き供給不足が続く見込みだ。

ガイキンドのスディルマン会長(ダイハツ現地法人社長)は、今年の販売台数が前年比3~5%増の約92万~94万台にとどまるとの見通しを示した。欧州債務危機の拡大で購買意欲が冷え込むことや、4月から補助金対象燃料の供給制限が実施されることが決まっているためだ。2006年にガソリンが値上げされたときには販売台数が4割ほど落ち込んだという。複数の業界関係者からは最大で95万台との声も上がっている。

■生産台数は19%増の83万台

地元紙によると、昨年の自動車生産台数(速報値)は合わせて前年比18.7%増の83万3,616台だった。東日本大震災やタイの洪水で部品のサプライチェーン(供給網)が寸断されたため、複数社が減産を強いられたが、旺盛な需要に応えるために生産体制を早期に回復させたことで高水準の伸びを確保した。

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