オーストラリア  2012年2月1日(水曜日)
豪年金成長率、先進国でトップ:過去10年で資産17%増[労働]

人事・財務コンサルティング会社の米タワーズワトソンの調査によると、豪州の2011年末時点での年金資産で、過去10年間の年平均成長率が主要13カ国・地域の中で最も高かったことが分かった。対米ドルで高水準を維持する豪ドルや、豪州のスーパーアニュエーション(退職年金)が強制であることなどが全体を押し上げているとみられる。

調査は、下記7カ国のほかブラジルやフランス、香港など、世界の年金資産の主要13カ国・地域を対象に行われた。11年末時点での同13カ国の年金資産総額は前年末比3.9%増の27兆5,090億米ドル(約2,100兆円)に上ると予想された。伸び幅は前年の10.9%から大きく減速している。また13カ国のうち、豪州とカナダ、日本、オランダ、スイス、英国、米国の7カ国の年金資産は13カ国の95%以上を占めた。

豪州の11年末時点での年金資産額は1兆3,010億米ドルで、01年末の2,700億米ドルから大きく成長した。直近10年間の年平均成長率は17.0%に達している。ただし、10年末比では7.4%減で、09年比の28.3%増から大幅に減速。同社豪州部門のミラー氏は、ここ最近の豪ドル高が豪州の年金資産額に貢献しているが、10年末比で減少したことについては、世界経済の混乱により、豪ファンドの運用先でもある株式市場が落ち込んだことが背景にあると分析している。

このほか、金額ベースでは米国(16兆800億米ドル)、日本(3兆3,630億米ドル)、英国(2兆3,940億米ドル)がトップ3を占めた。過去10年間での年平均成長率はそれぞれ5.2%、4.7%、8.5%。豪州に次いで同成長率が大きかったのは、南アフリカで16.9%となり、以下ブラジル(16.3%)やカナダ(10.5%)などが続いた。

■シェアも拡大

また、10年前と比べ13カ国中の全体シェアを最も伸ばしたのも豪州で、昨年末時点のシェアは01年末比2.9ポイント増の4.7%となった。英国(シェア・同1.6ポイント増の8.7%)やカナダ(同1.4ポイント増の1.2%)も伸長。一方、米国と日本はシェアを下げ、それぞれ同7.1ポイント減の58.5%、2.1ポイント減の12.2%となった。ただし同2カ国が全体シェアの1位と2位を維持している。1月31日付オーストラリアン・ファイナンシャル・レビューが伝えた。



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