インドネシア 2012年2月3日(金曜日)
テイクオフ:食堂のオヤジが突然消え…[社会]
食堂のオヤジが突然消えた。前日の夜にいつものように甘く香るオポル・アヤム(ココナツミルクとスパイスのスープで煮込んだ鶏肉料理)を注文して肩のマッサージをやり合っていたが、翌日訪れると全く別の家族が営業していた。店の前にあったタバコなどを売る屋台もなく、通りはがらんとしている。
知り合いのオジェック(バイクタクシー)の運転手にどうなっているのだと聞くと、「当番制で地元の店舗に移った」という。見慣れぬ新家族にオポルを頼むと唐辛子の赤みがやけに強く見える。
オヤジとの出会いを思い出した。「メラ(赤)!」と無表情に怒鳴り威圧的に赤マル(たばこ)を売りつけてきた時だ。よく店で食べるようになると優しい顔を見せ、バイクにただで乗せてくれる時もあった。新しい家族の作ったオポルを口に含むと、甘さが辛さに負けていた。(弘)