台湾 2012年2月6日(月曜日)
相次ぐ日系の事業撤退、台湾に受注流入[IT]
日本の半導体関連メーカーの事業撤退の表明が相次いでいる。SUMCOはシリコンウエハーの国内工場の閉鎖と太陽電池向けウエハー事業からの撤退を発表。日本特殊陶業もMPU(超小型演算処理装置)用パッケージの生産から撤退する方針が伝えられた。市場縮小による価格競争に加え、歴史的な円高にも苦しむ日本企業が、台湾へ生産を委託する動きが加速している。
SUMCOはテレビやパソコン(PC)向け半導体の需要不振と円高の影響を受け、兵庫県の8インチウエハー工場と長崎県の12インチウエハー工場を閉鎖する。8インチウエハーの生産は主力である佐賀県の伊万里工場に、12インチウエハーの生産は伊万里工場と台湾子会社の台塑勝高科技(FST)に集約する方針だ。このほか、事業環境の好転が期待できないと判断し、太陽電池事業からも撤退する。
3日付経済日報によると、これらのウエハー生産からの撤退で、台勝科はすでに受注が急増。稼働率が大幅に上昇している。SUMCOと競合する信越化学工業グループの販売代理を担う崇越科技(TOPCO)も商機が拡大するとの見方が多い。SUMCOの太陽電池事業からの撤退によって、中美セキ晶(シノアメリカン、セキ=石へんに夕)や合晶科技(ウエハ・ワークス)、緑能科技(グリーン・エナジー)、達能科技、旭晶能源科技(エバーソル)などの関連メーカーは受注拡大の機会を見込めそうだ。
■日本特殊陶業も事業撤退か
一部メディアは、日本特殊陶業が今年前半にもPC向けMPU用パッケージの生産から撤退し、業務提携先で台湾プラスチックグループ(台プラ)のプリント基板(PCB)メーカー、南亜電路板(NYPCB)に生産を委託する方針を固めたと伝えた。
ただ日本特殊陶業は同事業からの撤退するとの報道について「当社が発表したものではない」との声明を公表。南亜電路板も「こうした情報は受け取っていない」とコメントしている。