マレーシア 2012年2月23日(木曜日)
文秀ホンダ、CBR1000など大型2車発表[車両]
ホンダの自動二輪車合弁会社である文秀ホンダは22日、大型二輪「CBR1000RR」と「2012ゴールドウイング」の2モデルを発売すると発表した。同日に開幕したマレーシア初の本格的な自動二輪車の展示会「モトエキスポ」上で発表した。ともに年央に発売し、潜在的な需要が見込める中型〜大型二輪市場で、今年は合わせて100〜125台の販売を見込む。
大型車を正式に投入するのは今回が初めて。「CBR1000RR」は排気量が999ccで、液晶ディスプレイによるメーターパネルを採用。パールサンビームホワイト、ビクトリーレッド、グラファイトブラックの3色を用意した。今年7月の発売を予定する。「2012ゴールドウイング」は排気量1832ccで、パールフェードレスホワイトとグラファイトブラックの2色をそろえた。今年5月に発売する。
価格は「CBR1000RR」が9万8,900〜10万9,900リンギ(約262万〜290万円)で、「2012ゴールドウイング」が17万4,900リンギ。日本で生産したものを輸入販売するため、価格は日本の1.5倍程度という。
岡田智社長兼最高経営責任者(CEO)は、マレーシアは1人当たり国内総生産(GDP)が高く、二輪車は高速道路を無料で走行できることから、大型車の需要は大きいと指摘。「現在の主力となっている小型車事業もこれまで通り維持しつつ、今後は中型や大型の販売にも注力していきたい」と話した。
文秀ホンダはこのほか中型車の新モデル「CRF250L」も発表した。
■モトエキスポが初開催
クアラルンプール市内のプトラ世界貿易センター(PWTC)で、きょう23日から26日まで一般向けに公開されるモトエキスポでは、このほか日系を含む外資系や地場系メーカーや部品・関連製品メーカーなどが展示を行っている。モトエキスポは今回が第1回目の開催で、マレーシアでは初めての本格的な自動二輪車の展示会となる。
ヤマハ発動機の合弁会社ホンリョン・ヤマハ・モーターは、マレーシアで販売している1モデルを含む現行6モデルと東京モーターショーで展示したコンセプトカー3モデルを展示する。同社の浜英信・取締役は「今回の展示会で普段、マレーシアで見る機会の少ないモデルも展示し、もっと二輪車の世界を知ってもらいたい」とコメントした。
今回の展示会ではヤマハも大型モデル「YZF・R1」(998cc)を展示する。浜取締役は、マレーシアの大型モデル市場について「非常に可能性がある」とコメント。ただ関税などの関係から、完成車の輸入はコストがかかるため現時点で輸入販売は難しいとの見方を示した。現地生産を行っている中型モデルなどに注力していくという。
同社は今年度、販売台数を18万〜19万台に設定している。浜取締役によると、昨年10月以降、タイでの洪水により、部品不足などが続いており、完全に影響がなくなるのは来月になる見通し。「製品の供給に影響が出ることもあったが、決算期の終わる6月までに盛り返したい」とした。7月からとなる来年度の目標については、まだ設定していないとした。
一方、スズキの自動二輪車製造・販売会社スズキ・アッセンブラーズ・マレーシアは、現在、マレーシアで販売している6モデルのほか、参考車両として大型車2モデルなどを展示する。同社の小林徹・社長は「3年以内にマレーシアでのシェアを現在の3%から10%に拡大する目標を掲げている」とコメント。大型モデルについても、販売が増加しており、他社に乗り遅れないよう投入を検討していくと話した。
このほか会場では、オーストリアのオフロードバイクメーカーであるKTMスポーツモーターサイクルや、コングロマリット(複合企業)DRBハイコム系の自動車・二輪メーカー、USFハイコムによるカナダ・ボンバルディア社の三輪バイク「Can―Amスパイダー・ロードスター」の展示などが行われている。