シンガポール 2012年2月23日(木曜日)
住友ベークライト、半導体搬送材製造を集約[製造]
電子材料大手の住友ベークライトは、洪水で浸水被害を受けたタイの半導体実装用キャリアテープ製造部門をシンガポールに移管すると発表した。将来的には日本のキャリアテープ生産部門もシンガポールに移管し、生産拠点を集約することで効率化を図る。
タイ・アユタヤ県ハイテク工業団地の住友ベークライト(タイランド)は設備の損傷が激しく、復旧に長期間を要することから操業再開を断念した。キャリアテープ生産部門を全額出資子会社であるスミキャリア・シンガポールに移管する。現在は顧客からの承認取得に向け動いている。移管完了時期は今年8月の予定。
キャリアテープは、半導体を基板に組み込む実装工程に搬送するための包装材で、同社はこれまでタイとシンガポール、日本の尼崎工場の3拠点で製造してきた。同社の広報担当者はNNAに対し「昨年10月にタイ工場の操業を停止して以降、尼崎とシンガポールに生産を振り分けてきた」と説明した。また、2013年3月期までに尼崎工場の生産部門もシンガポールに移管する予定と明らかにした。「尼崎工場はマザー工場として研究開発(R&D)に特化した施設とし、生産はシンガポールで集中的に行う。これに伴い、キャリアテープの素となるシートも現地生産に切り替える予定」という。
同社はタイ現法について、キャリアテープの生産は終了するものの、以前から扱っている各種製品の輸入販売は継続すると説明している。また、営業事務所についてはバンコク内に移転することを検討中だ。