香港  2016/03/02(水曜日)
アニメ聖地巡礼で訪日誘致を:KADOKAWA、本フェアで提案[媒体]

出版大手のKADOKAWAは、今年も「香港ブックフェア」に出展し、地方自治体のインバウンド(訪日客の誘致)を支援する考えだ。1日に東京都内で開かれた自治体へのフェア出展を呼び掛ける交流会で、香港人にも人気の高いアニメの聖地を巡礼するツアーの協業などを提案。官民一体となって地方の魅力をPRし、リピーターを取り込んでいこうと呼び掛けた。

香港ブックフェアは100万人を集客する香港最大の書籍イベントで、今年は7月20日から26日まで開催。日本勢は2014年からジャパンパビリオンを設け、参加した地方自治体はご当地に関連する漫画やアニメなどのコンテンツをPRし、インバウンドにつなげる場として活用している。

そのまとめ役となるのが、地域振興を目的とした「クール・リージョン(地域)」事業を掲げるKADOKAWA。香港には2005年から進出し、「香港ウォーカー」を発行するなど積極的に事業展開しているが、ブックフェアには昨年初めて出展した。

来場者の反応やアンケートなどを通して、日本の地方の魅力・情報を発信するためにやるべきことは多いと判断、今回のブックフェアでは昨年以上に各自治体との協業を強めたい考えだ。

具体的な構想として発表したのが「アニメ聖地88カ所巡り」。全国からアニメの聖地88カ所を選定し、訪日客に巡ってもらう体感型のツアーで、交流会では各自治体にそれぞれの聖地を教えてほしいなどと訴えた。

KADOKAWAによると、一般的な観光見本市の出展では、どうしても地方個別のPR活動になりがち。香港はアニメなどコンテンツで日本に興味を持った層が多いのに加え、訪日客の5人に1人がリピーターとされる。KADOKAWAではこうしたリピーターをもっと取り込むとともに、点と点で孤立した観光地を「つなげる形にしたい」(角川歴彦会長)と意気込む。

やはり昨年に初出展したコクヨも、自治体との協業に意欲的だ。香港ではまだシェアが低いため、認知度を高める目的で参加。当初の目的のPRだけでなく物販も好評で、会期後も小売店からの引き合いや交流サイトを通じて消費者からの問い合わせが相次いだという。

同時に出展を通して、日本の地方にはやり方次第でもっと訪日客を呼び込めるチャンスがあると実感。今回の出展では自治体と協力したイベントを検討している。

その一つが主力製品「キャンパスノート」の表紙をデコレーションする「デコキャン」。ブックフェアの来場者に各県の名前や特産物をテーマにデコレーションしてもらい、フェイスブックなどで披露、優秀作品には県の特産品を贈る「ご当地デコキャン」コンテストを提案している。

交流会は香港貿易発展局(HKTDC)とKADOKAWAの共催で、21道府県の35自治体から約50人が参加。予算が決まる年度末前ということもあり、正式に参加を表明した自治体はまだないが、昨年出展した北海道帯広市、新潟市、和歌山県、兵庫県が引き続き出展を検討しており「出展者数は昨年の10社・機関・自治体を上回りそう」(香港貿易発展局)という。パビリオンの広さは昨年を100平方メートル上回る300平方メートルになる予定だ。



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