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トピックス&特集・連載NNAがお届けするヨーロッパの厳選ビジネス&社会情報。現地ジャーナリストや専門家による連載コラムは、いま注目のテーマが満載。またテロや鳥インフルエンザ、交通情報などもビジネスパーソンには欠かせない情報です。王室ネタから日本企業の動向まで、幅広い視点で「ヨーロッパのいま」をお届けします。おまけ:イスラム金融検定試験体験記前回で終了予定のエッセーだったが、ありがたいことに追加でもう1稿書く機会をいただいた。そこで今回は私のプロフィルにあるイスラム金融検定試験についてご説明したい。 ただ試験の内容そのものは非公開であり、また試験制度については既に書いたので、ここではどのように実際に役に立つのかについて披露したい。 ■イスラム金融がつなぐ人との出会い少しとっぴな話から始めたい。人と人とが仲良くなる方法はいろいろだ。共通の話題を見付けられれば、自然と話が進む。初対面でも同じ大阪生まれということが分かれば話が弾むし、お互いの親密感も一気に高まるだろう。共通点がレアな話題であるほど、親近感が増す効果もある。 例えば大阪出身者同士が出会う可能性は、南京玉簾(すだれ)の愛好者同士が出会う確率より圧倒的に高いはずだ。ロンドンですら大阪生まれの人と会う機会は多く、南京玉簾の方はまさに千載一遇のチャンスとなる。可能性が低い出会いが実現したときには、涙が出るほど感動的な思いに包まれる。 こうしたことはビジネスでも同様で、イスラム金融にかかわる者同士の出会いのチャンスは増えてきているものの、2年前に始まったばかりの検定試験の合格者に会うことはまだまだ少ない。可能性としては南京玉簾に近い。 ある日、英国のイスラム金融専門銀行の最高経営責任者(CEO)と話していたら、お互いが検定合格者であることを知った。「私はね、実はこの試験の第1回目の合格者なんだよ」と語ったときの彼の満面の笑みはいまでも忘れられない。 通常であれば、大手金融機関のCEOと私が話す機会もなければ、共通の話題を持つこともほとんどあり得ない。いくら外国人が日本人より気さくとはいえ、現場で実務にまみれる者が、偉い人に簡単に会えるはずがない。 ■フットワークが軽くなる分野しかし新しいビジネスに乗り込んでやろうという勢いのある分野だと、ちょっと話が違ってくる。「日本の金融機関でイスラム金融を知っているやつが来るらしい」。これだけで企業のトップにさえ会えるケースがあるのだ。 既に金融マンとして輝かしいキャリアのある方が、イスラム金融専門銀行の会長になられているわけで、いまさら若手に混じって試験を受けるなど普通はない。しかし「勢い」のある分野では事情が違い、フットワークが軽くなるのだ。 40代後半から50代前半のお偉方が、一生懸命勉強する。こうした前向きな流れが、現在のイスラム金融業界の雰囲気を形作っている。だからカンファレンスなどのネットワークタイムが、他のカンファレンスに比べ盛り上がるのだ。 業務に関する検定試験は、当局が受験を義務付けている場合が多いのだが、イスラム金融検定はまだその段階まで至っていない。そのため現段階では、純粋に本人の意欲が受験動機になっている。 このエッセーでプロフィルに検定合格者であることを書いたり、他で発表したこともあり、すでに他の金融機関で働く日本人からいくつか問い合わせもいただいている。今後は会社が推奨して試験を受ける人が増えるかもしれない。 サブプライム問題で、金融ビジネスの先行きを見通すのはますます難しくなっているのが現状だ。そうした中、成長性のあるイスラム金融に興味を持つ金融マンは多く、「しっかり勉強したい」「手軽にまとまった資料が欲しい」というニーズは今後増えるだろう。 3カ月前に講師に聞いた限りでは、日本人で合格したのは私が初めてということだが、彼はすべてのコースを担当したわけではないので真相は分からない。主催者も試験申込時に国籍の開示は求めないため、「日本人がどのくらい受験しているのかは不明」という。 つまり、まだまだこれからの分野なのだ。是非多くの皆さんに興味を持っていただき、「偉い人」も「現場で実務にまみれる人」も、イスラム金融という共通の話題で刺激的な出会いが実現されることを期待して、本エッセーの締めくくりとしたい。長い間ありがとうございました。 ※本エッセイは、情報提供のみを目的としたものです。投資に関する最終決定はご自身の判断でなさいますようにお願いします。またこれは、著者が信頼できると判断した情報源からの情報に基づいて作成されていますが、その情報の正確性、完全性を保証するものではありません。また本エッセイに記載された意見や予測等はエッセイ執筆時点の著者の判断であり、今後、予告なしに変更されることがあります。また著者が属する会社とは一切関係ありません。 ロンドン発 ただいまイスラム金融と格闘中!
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